こんにちは、まぷすとです。
今回はLambertのW関数について紹介しようと思います。
皆さんはLambertのW関数を知っていますか?
知っていたらかなりマニアックだと思います。(偏見)
早速定義を見ていきます。
関数
……さて、勘のいい方は気付いていると思いますが、上の定義は概略としてはいいのですが、厳密ではありません。逆関数とは何か、もう一度考えてみましょう。
関数
実際に
このグラフの逆関数を取ろうとすると、
しかし、範囲を定めることによって、逆関数を定めることができます。
関数
定義域を複素数にとることもできますが、この記事では実数の場合のみを考え、さらに主枝や分枝のことは深く考えないことにします。
LambertのW関数(以下W関数と呼ぶ)を定義したところで、特殊値や等式について見てみましょう。
ここで比較しやすいように、指数・対数の関係の例を挙げておきます。
そしてW関数は
となります。
①
②
③
④
⑤
⑥
この場合、方程式
(ただし
W関数の微積分については次の命題が成り立ちます。
(1)
(2)
陰関数の微分や部分積分を使うと証明できると思います。
W関数に関するmathlog記事を紹介します。ぜひ読んでみてください。
[1]
ランベルトのW関数の積分を解いたり, テトレーションをW関数で表したりした
[2]
ラグランジュ反転公式の応用(1)
[3]
x^xとガンマ関数を含む積分とランベルトのW関数
読んでいただきありがとうございました。