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整域の乗法群の有限部分群の総和

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Rを整域, GRの乗法群R×の有限部分群とし, n=|G|とおく. このとき, mZに対し,
gGgm={n(nm)0(nm)
が成り立つ.

nmのとき,
gGgm=gG(gn)mn=gG1=n
である.
nmとする. 一般に整域の乗法群の有限部分群が巡回群であることに注意し, Gの生成元hGをとる. 写像GG;ghgが全単射であるから
hmgGgm=gG(hg)m=gGgm
となる. ここで, nmよりhm1であるから, Rが整域であることとあわせて
gGgm=0
が従う.

例えば, pを素数とし, R=Fp, G=Fp×の場合を考えると, mN0に対して
i=1p1im{1(p1m)0((p1)m)(modp)
が成り立つことがわかる.

投稿日:20231119
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