前回の記事
でBailey対によりAndrewsの恒等式を示した. 今回は
を満たすこととする. 前回の記事の定理1, 定理2は
が成り立つ.
が成り立つ.
定理1から定理2を導出する場合は,
を用いれば良い. 定理2の例として,
となる. 定理2において
が成り立つ.
具体例として, 全ての
となる. さらに,
と表せる. 表示から分かるように, これらは整数であるが, それは左辺の表示からは明らかではなく, 2007年にKrattenthaler-Rivoalによって証明された.
となる. 3行目の
はApéry数と呼ばれているものであり, 特によく研究されている数列である. 他の例として子葉さんの記事,
数列のルジャンドル変換とアペリー数列
においてもAndrewsの恒等式の応用が書かれている.