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この記事ではLaplace-de Rham作用素とLaplace-Beltrami作用素の関係を与える重要な公式であるBochner-Weitzenbock公式を証明し、ゲージ群の随伴表現に関する同伴バンドルに値を持つ1形式、2形式に対する成分による明示的な表示を与えます。これらはYang-Mills接続の安定性の議論において重要な役割を果たします。
また
このとき、Laplace-de Rham作用素は
で定義されます。
また、
よって
で定義されます。ここで
また
このとき
が成り立つ。
であるから、
(1)の証明
を示せば良い。
を示せば良い。
これは以下のように示される。
(2)の証明
(1)と同様に
であるから、
である。
よって
を得る。
また
であるから主張が従う。