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【Causality備忘録】Future Set, Past Set

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 これは私の備忘録なので、まとまってないし読まないほうがいいです。随時加筆します。

 因果構造の議論においてしばしば重要となるFuture Set(未来集合)、Past Set(過去集合)についてまとめます。

時空(M,g)の部分集合F未来集合であるとは、I+(F)Fとなるときをいう。

集合Sに対して、I+(S)=I+(S)である。

pI+(S)に対して、あるqSがあり、pI+(q)となる。I(p)qの近傍であるから、点列{qn}I(p)S, qnqがある。よって、pI+(pn)I+(S)である。

Future Set Fに対して、次が成り立つ。
(1) int(F)=int(F)
(2) int(F)=I+(F)
(3) int(F)=F
(4) F={xM; I+(x)F}

(1)
int(F)int(F)であること
FFより明らか
int(F)int(F)であること
pint(F)に対して、近傍Uがあり、pUFとなる。pI(p,U)Fを一つ取ると、pI+(p)I+(F)=I+(F)Fとなるから、int(F)int(F)である。

(2)
int(F)I+(F)であること
pint(F)ならpUFとなる近傍UがあるからpI+(F)である。
int(F)I+(F)であること
I+(F)Fより明らか。

(3)
int(F)Fであること
int(F)Fより明らか。
int(F)Fであること
pFに対して、I+(p)I+(F)=I+(F)=int(F)であるから、点列{pn}I+(F)=int(F)pnpとなるものが存在する。よってpint(F)である。

(4)
https://mathlog.info/articles/4106 の補題1と同様に、I+(F)={xM; I+(x)F}である。また(2),(3)より、F=int(F)=I+(F)である。

投稿日:2023411
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Submersion
Submersion
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専門は相対論やLorentz幾何です。Einstein系の厳密解の構成や接触幾何の応用などの研究をしています。Ph.D保有者の中ではクソ雑魚の部類です。

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