BaileyによっていくつかのCayley-Orr型の定理が示されている.
係数を比較して, それぞれ示すべき等式は,
と,
である. まず,
Whippleの変換公式
より,
であるから, 1つ目の式と2つ目の式は同値である. よって, 1つ目の式を示す. Whippleの変換公式より,
次に
WhippleのNearly-poised変換公式
より,
最後に,
Whippleの
これらを合わせて, 示すべき等式が得られる.
示すべき等式は,
である. ここで,
よって, 定理1を用いると,
ここで,
Whippleの変換公式
より,
を用いると,
となって示すべき等式が得られた.
Nearly-poised変換公式がこのように応用できるのはかなり興味深いと思う.