ラグランジュ反転公式(Lagrange Inversion Theorem)について書いてみます。
ラグランジュ反転公式
が点で解析的でを満たすとき
証明をする前に使う記号を定義します。
定義
をマクローリン展開(もしくはローラン展開)したときのの係数をで表します。
つまり、に対してということです。
(証明)
まず、以下の事実を確認します。
これらはそれぞれ
と
からわかります。
より、なので、
とおきます。
xにf(x)を代入して微分して両辺をで割って両辺のの係数を比較すると、
よって、
□
これで証明できましたね。
証明の途中に出てきたという式もよく使うので覚えておきます。
応用例は次回の記事で紹介します。
お読みいただきありがとうございました。
次回→
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