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大学数学基礎解説
文献あり

結局示す補題1.4

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はじめに

前回の記事で帰納法が回るところは示さないとか言ってましたが,示した方が絶対に良いのでそうします.というか示さないとなんだかおさまりが悪くて.

どんな定理だっけ

示すのは次の定理でしたね.

ν1,,νn(n2)を互いに同値でないKの付値とすれば,Kの元xが存在して,
ν1(1x)>0,ν2(x)>0,,νn(x)>0
が成り立つ.

n=2の時は参考文献[2]で示したので,n3として帰納法が回るかどうかを示します.

仮定より,
ν1(1x1)>0,ν3(x1)>0,ν4(x1)>0,,νn(x1)>0
ν1(1x2)>0,ν2(x2)>0,ν4(x2)>0,,νn(x2)>0
をみたすKの元x1,x2が存在する.そこで,

  1. ν2(x1)0,ν3(x2)0のときは,x=x1x2と定義すれば,
  2. ν2(x1)<0のときは,x=x11+x1(1x1)と定義すれば,
  3. ν2(x1)0,ν3(x2)<0のときは,x=x21+x2(1x2)と定義すればよい.

計算を地道にやってみます.コレガメンドウ.
(i)ν(1x)>0,ν(1y)>0のとき,ν(1xy)=ν((1x)+x(1y))ν(x)=0よりν(1xy)>0

(ii)ν(x)>0のとき,ν(x1+x(1x))=ν(11/x+(1x))=min(ν(x),ν(1x))>0である.

(iii)ν(1x)>0のとき,
ν(1x1+x(1x))=ν(1x21+x(1x))=ν(11/(1x2)+x/(1+x))min(ν(1x2),ν(x)ν(1+x))を調べる.ν(1x)+ν(1+x)>0より,ν(1x1+x(1x))>0

(iv)ν(x)<0のとき,ν(x1+x(1x))=ν(11/x+(1x))=min(ν(x),ν(1x))で,ν(1x)=min(0,ν(x))<0より,ν(x1+x(1x))>0

これらより,帰納法が回ります.

おわりに

やっぱりメンドウじゃないか.でもやってよかった.ここまで見ていただきありがとうございます.

参考文献

投稿日:20241020
更新日:20241022
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投稿者

はじめまして!楽しい記事を書ければと思いますので、よろしくお願いします。

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