rieaaddIreiuu さんの 自作問題3 を解いてみました。誤りがあれば教えてください。
(n+3)m=nm+3kを満たす正整数(n,m,k)をすべて求めよ。
ord3(N)でNを3で割り切れる回数を表す。このときord3((m1)31)<ord3((m2)32),ord3((m3)33),⋯,ord3((mm)3m)である。
ord3((m2)32)=ord3(m(m−1)232)=2+ord3(m)+ord3(m−1)−ord3(2)=ord3((m1)31)+1+ord3(m−1)>ord3((m1)31)
ord3((mk)3k)=ord3((m1)3⋅(m−1k−1)⋅3k−1⋅1k)=ord3((m1)3)+ord3((m−1k−1))+(k−1)−ord3(k)≥ord3((m1)3)+(k−1)−ord3(k)k≥3のときは、k≤3k−2が成り立つので、ord3(k)≤k−2であり、したがってord3((mk)3k)>ord3((m1)3)
本問の解答に移る。
m=1,k=1は自明な解である。以下m>1とする。(n+3)m−nm=(m1)nm−13+(m2)nm−232+⋯+(mm)3mより、(m1)nm−13+(m2)nm−232+⋯+(mm)3m=3k ...(A)である。いま、n=3lr(l∈Z≥0,gcd(3,r)=1)とおく。(i)l>1のとき式(A)の左辺はで割って余る数3m((m1)3(l−1)(m−1)rm−1+⋯+(mm−1)3l−1r+1)=3m(3で割って1余る数)となり、これは3のべきになり得ない。(ii)l=1のとき式(A)の左辺は(3r+3)m−(3r)m=3m((r+1)m−rm)となる。よって、(r+1)m−rmが3のべきであるものを求めればよい。mが奇数のときは、(r+1)m−rmを3で割ったあまりが1になり、m>1と合わせて不適。よってmは偶数である。m=2tとおく。(r+1)2t−r2t=((r+1)t+rt)((r+1)t−rt)が3のべきだから、(r+1)t+rt=3a,(r+1)t−rt=3b (a,b∈Z≥0,a>b)とおける。(r+1)t=3a+3b2=3b3a−b+12rt=3a−3b2=3b3a−b−12しかし(r+1)t,rtは互いに素だから、b=0である。すなわちt=0,m=2。つまり、(r+1)2−r2=2r+1=3c(c∈Z>0)となる。こうして(n,m,k)=(3(3c−1)/2,2,c+2)を得る。
(iii)l=0のとき式(A)の左辺は(m1)rm−13+(m2)rm−232+⋯+(mm)3mここで、ak=(mk)3kとおくと、上の式はrm−1a1+rm−2a2+⋯+amであり、m=3pq(p∈Z≥0,gcd(3,q)=1)とおくと、補題から、a2,⋯,amは3p+2で割り切れるので、の倍数3p+1(rm−1q+(3の倍数))となる。これは3のべきになり得ない。
以上から、求める解は、(n,m,k)=(c,1,1),(3(3c−1)/2,2,c+2) (c∈Z>0)
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