以下, 多変数函数
である.
前回の記事
で紹介した Legendre変換とLagrangian,Hamiltonianのconvex duality性により,
Legendre変換の定義より, 次が分かる:
この不等式(
まず, 具体的な Lagrangian
となる.
となる. 従って,
以上より,
を得る.
この例に於いて,
を得る. これは当に, 高校の数学Ⅱで習う「相加・相乗平均の不等式」である.
また, より一般に共役指数
この例に於いて, (
が成り立つ. これは当に Youngの不等式である.
以上より, 具体的な Legendre変換を考えることによって, LagrangianとHamiltonianに関する不等式 (
- L.C. Evans, Partial Differential Equations, GSM 19, Amer. Math. Soc., 1998.