この記事は前編と後編に分かれます。
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良く知られた定理として,次があります。
と表されるための
フェルマーは上記のことを提議し,最終的にはオイラーによって解かれました。また,以下の定理も成り立ちます。
これらは平方数の和で考えるから,初等的(古典的)な整数論で何とかなります。(もちろん,代数的整数論を持ち込んで解くことも面白いです。)例えばそれらの証明は Wikipedia を参照してください。
では一般に
特に今回は
と表せるための必要十分条件は何か?また,
と表せるための必要十分条件は何か?
前編では実際にどんな素数が
後編では代数的整数論の諸事実を提示し,それをこの問題にうまく対応させ,解決していきます。
とりあえず
この予想を元に,
が成り立ちます。
こんなふざけた例でも予想が正しいならば,きっと先の予想は正しいのでしょう。しかし今やっているのはプログラミングではなく数学ですから,この予想を証明することに意味があります。後編にて本格的に考えます。いわゆる,二次体の整数論を用いた考察を行います。
とりあえずここまで見ていただきありがとうございます。
次回→ https://mathlog.info/articles/908
https://mathlog.info/articles/906 にて,似たような議論がなされていますね。そちらを見てみても面白いです。具体的な例も多く,さらに異なるアプローチから攻めています。