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絡分は乗法的積分というらしい

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\newcommand{genprodsum}[4]{{}^{#3}\!\!\underset{#1}{\overset{#2}{\Large \triangle{}}}#4} \newcommand{gprod}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\prod{}}}#3} \newcommand{gsum}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\sum{}}}#3} \newcommand{prodsum}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\huge \triangle{}}}#3} \newcommand{tangle}[2]{\underset{#1}{\overset{#2}{\Large \mathrm{T}}}}}

こんにちは!
最近、絡分と称して連続な総乗にあたる演算で遊んでいるのですが、
既存の概念としてそれと同値な乗法的積分というものがあることを知りました。

今回はその乗法的積分について簡単にまとめます。

定義

今回扱う乗法的積分(product integral)は、一般的に乗法的積分と呼ばれるものの中でも、幾何積分(geometric integral)というものを扱います。

幾何積分

関数f(x)の幾何積分とは、以下で定義される演算である。
ただし、{xi}は区間[a,b]の分割。
baf(x)dx:=limΔx0ni=0f(xi)Δx

基本的な性質

ba(fg)dx=bafdxbagdxbacdx=cba

絡分が乗法的積分と同値であること

baf(x)dx=limΔx0ni=0f(xi)Δxlnbaf(x)dx=ln(limΔx0ni=0f(xi)Δx)=limΔx0ni=0lnf(xi)Δx=ablnf(x)dxbaf(x)dx=exp(ablnf(x)dx)
ということで、絡分の定義と一致します。

まとめ

ということで、絡分と呼んでいたものは一般に乗法的積分と呼ばれていることがわかりました。
なーんだって感じですが、思いついたことがちゃんと体系化されてたっていうのは
ある意味嬉しい気もしますね。

ちなみに、Wikipediaの『 乗法的積分 』によると乗法的積分の定義はいくつかあるらしいです。今回は扱いませんがもう少し深堀りしてみても良さそうです。

それではまた〜

投稿日:2024513
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投稿者

🤔 数学の専門ではないです。 思いついたことを書きます。

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  1. 定義
  2. 絡分が乗法的積分と同値であること
  3. まとめ