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Reissner-Nordström解
の一部と重複します
Christoffel記号やRicciテンソルを計算する際、計量テンソルが対角的だと比較的簡単に計算できます。Robertson-Walker計量、Schwartzshild解、Reissner-Nordström解等のように対角的な計量の系はよくみられるので、その方法を知っておくとちょっと便利です。
以下はRef.[1]を元にしています。特に断らない限り、以下の表式・性質等は一般の
まず本記事に現れる量の定義を示します。下の定義では繰り返し出現する添字に関し和をとります。
ただし"
計量テンソルが対角的な場合、Christoffel記号に関して以下の性質が成り立ちます。
※ 以下繰り返し添字の和はとらないものとする
公式1によりRicciテンソルを計量テンソルで表すと、以下の表式を得ます。
※ 以下
公式2より、計量テンソルが対角的な場合、以下が成立することがわかります。
定理1の1.が適用できるのは、例えばRobertson-Walker計量:
定理1の2.が適用できる一例を示します。例えば次のような計量を考えます:
これはSchwarzshild解やReissner-Nordström解等を導く際に使われる仮定です。計量テンソルは対角的であり、さらにこれらは
定理1の4.は上記のどの例にも適用できます。よってこれらの例では
さらに
が成立します。
おしまい。