今回はmod 10のRogers-Ramanujan型恒等式を示す. 以下の 両側Bailey対 に関する定理を用いる.
が成り立つ.
特に,
が成り立つ.
また,
が成り立つ.
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において示した等式
において,
ここで,
ここで, 系2を用いると,
となって1つ目の等式が得られる. 先ほどの等式
において,
ここで,
ここで,
これは
と書き表される. よって, これに系2を用いると,
となって2つ目の等式が示される.
先ほどの等式
において,
を得る.
が得られる. これは
と書き表される. よって, これらに系1を適用すると
となって示される.