こんにちは。また会いましたね。初めましての方は
第一話
を読むと良いかもしれません。
さて、この第二話では集合について軽く紹介して、いよいよ剰余系について話したいと思います。
前回と比べて良い記事が作れるように添削、確認はしていますが誤りなどがありましたらコメント欄で教えてくれると嬉しいです。
多分、数Ⅰで「数と式」を学習した後に学習するであろう「集合と論理」という単元の復習or予習です。
ざっくり言うと集合とは「定義がはっきりしているものの集まり」です。
たとえばものの集まり
さて、この判断は読者に任せます
冗談は置いといて、上の4つの物の集まりの中で集合と言えるものは
...え?、
確かに
つまり、集合の判断は「集合を例を挙げながら説明できるかどうか」なのかもしれませんね。
しかし、僕は集合以外のものの集まりを
見たことがありません。
さて集合に関する用語を定義しましょう。
集合が等しい
(R1) 集合
(R2)
(R3) 二つの集合
(R4) 集合
(R3),(R4)の定義が厳密ではないですが、
剰余系を定義する上ではそんなに問題がないので厳密に定義しないこととします。
さて、次は剰余系を定義するための準備をします。
たとえば
に入る
証明は省略します。
そして次のような集合を考えます。
これらの集合を剰余類と言います。
そして剰余類の集合を剰余系といいます。この場合、剰余系は
私は剰余系を
と書く人ですが、他の書き方もあるみたいですね。
これ以降、便宜上
剰余系を考えると、今まで当たり前だった
たとえば
不思議ですよね。さて、次の記事では剰余系の演算(加法、乗法)を定めて、何かしようと思います。
それでは次の記事でお会いしましょう。