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現代数学解説
文献あり

微分を拡張したい

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背景

話は高2の頃の自分に始まります。
その頃の自分は巨大数に足の指先を触れただけくらいの頃でした。
チェーン表記くらいまでは触っていた気がします。
そして、高2で初めて習う重要な概念が、微分。
そこで思いついてしまったんです。これ、巨大数の知識を使って拡張できるな、と。

拡張

さて、その時の自分がどのようにしたのか、というとハイパー演算hyperレベルを上げるように拡張したのです。
具体的に言うと下のように。

超微分

limh1loghxxf(hx)f(x)

この操作を超微分ということとします。
そして、微分をf(x)で表したように、超微分にも記号を与えよう、ということで以下のような記号を定義しました。

超微分記号

f(x)=limh1loghxxf(hx)f(x)

さて、ここで友人I君の協力により、次のように変形ができることがわかりました。

超微分の公式

f(x)=xf(x)f(x)

f(x)=limh1loghxxf(hx)f(x)=limh1logf(hx)logf(x)logh=limh1xf(hx)f(hx)1h(Lhopital)=xf(x)f(x)

ここまでの議論において厳密性を少し欠いてはいます。
例えば、定義1でf(x)を分母に持ってきているけど、f(x)=0の時はどうなるんだ、とか本当にL'hopitalの定理は使えるのか、という部分です。しかし、今回はこの部分は本題ではないのでいったんスルーをさせてもらいます。

おわりに?

さて、ここまでで超微分を定義することができました。
しかし、ここで終わりではありません
少し考えてみると分かることですが、f(x)=nxの逆関数はf1(x)=lognxf(x)=xnの逆関数はf1(x)=x1nと異なります。
ということは、割り算のハイパー演算レベルを一つ上げた演算は二つあるのです。

拡張2

では、別ルートの拡張はどのように定義すればいいでしょうか。

limh1(f(hx)f(x))1hxx

加法を乗法、乗法を累乗にし、極限の行先を加法単位元0から乗法単位元1にすると、このようになります。
しかし、これを計算すると、基本的に1に収束します。
ということは、この操作にはあまり意味がないと考えてもいいでしょう。

拡張2に関連して

さて、話を自分の高校時代に戻します。
年が進んで高3の頃。
友人のI君とN君が「絡分絡分絡分2」という操作について話をしていました。詳しいことは参考文献から見てほしいのですが、定義は以下に書いておきます。

絡分

pbalogpf(x)dx

これは積分の拡張ですが、この逆操作が「解分絡分2」という操作です。

解分

pddxlogpf(x)

そして、この操作は以下のようにも変形できます乗法的

解分の公式

pddxlogpf(x)=limh0(f(x+h)f(x))1h

定義3との違いは、極限の行先が0であることと、f(hx)のところがf(x+h)になっているところです。
しかし、積分の拡張の逆操作ということで、微分の拡張の一つであることは間違いないはずです。

ネタばらし

さて、ここまで上から目線で話をしてきましたが、実際の学術分野として乗法的微積分学という分野が存在します。
その中では、絡分を乗法的積分、解分を乗法的微分という名前で扱っています。
つまり、きちんと体系化された分野であった、ということです。
しかし、超微分と定義した操作に関する文献等は見当たりませんでした。

おわりに

微分の拡張をしていったら、片方の拡張はきちんと体系化された分野に行きつきました。初めに思い付いた拡張は全く文献等が見当たらなかったため、探求をしていきたいなと思います。

おまけ話

この記事を書くまで、自分は超微分と解分と乗法的微分は同じものだと思っていました。
というのも、相談した方も当然初めて見る操作なので、超微分の逆操作が絡分と勘違いしてしまったのです。
もちろん僕が相談した方に非は全くありません。
自分の探求している内容は、自分でちゃんと確認をしよう、という勉強になりました。

参考文献

投稿日:202485
更新日:2024915
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数学全般、というより巨大数の世界に主に生息しています。 どこかのサンタさん。

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