1

【Spin幾何】Chiral作用素

86
0

スピノルの基本事項

 Clifford代数の構造を調べるのに重要なChiral作用素を定義します。Chiral作用素は偶数次のClifford代数に対して定義されます。すなわちCl(s,t), s+t=2kに対して定義されます。

Chiral作用素

(R(s,t),η), s+t=2kを擬Euclid空間とし、正規直交基底を{e1,,e2k}とします。
ω=ik+se1e2kCl(s,t)
Chiral作用素と呼ぶ。γ2k+1=ik+sγ1γ2kをmethematical Chiral作用素、Γ2k+1=ik+sΓ1Γ2kをphysical Chiral作用素と呼ぶ。

Γ2k+1=(1)kγ2k+1の関係があります。Chiral作用素の重要な性質として次があります。

(1) eiω=ωei(2) eiejω=ωeiej(3) ω2=1

(1),(2)は自明であるから(3)だけ示す。
ω2=(1)k+se1e2ke1e2k=(1)k+s(1)2k(2k1)2(e1)2(e2k)2=(1)k+s+k(2k1)(1)2ks=1

投稿日:202364
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

Submersion
Submersion
98
30083
専門は相対論やLorentz幾何です。Einstein系の厳密解の構成や接触幾何の応用などの研究をしています。Ph.D保有者の中ではクソ雑魚の部類です。

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中