スピノルの基本事項
Clifford代数の構造を調べるのに重要なChiral作用素を定義します。Chiral作用素は偶数次のClifford代数に対して定義されます。すなわちCl(s,t), s+t=2kに対して定義されます。
(R(s,t),η), s+t=2kを擬Euclid空間とし、正規直交基底を{e1,⋯,e2k}とします。ω=−ik+se1⋯e2k∈Cl(s,t)をChiral作用素と呼ぶ。γ2k+1=−ik+sγ1⋯γ2kをmethematical Chiral作用素、Γ2k+1=−ik+sΓ1⋯Γ2kをphysical Chiral作用素と呼ぶ。
Γ2k+1=(−1)kγ2k+1の関係があります。Chiral作用素の重要な性質として次があります。
(1) eiω=−ωei(2) eiejω=ωeiej(3) ω2=1
(1),(2)は自明であるから(3)だけ示す。ω2=(−1)k+se1⋯e2ke1⋯e2k=(−1)k+s(−1)2k(2k−1)2(e1)2⋯(e2k)2=(−1)k+s+k(2k−1)(−1)2k−s=1
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