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大学数学基礎解説
文献あり

直交多項式と超幾何関数(7)〜2階ODE型の古典的直交多項式〜

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前の記事からかなり時間が経ってしまった。
ぼちぼち再開していきたい。


さて、今までに述べた大きく4種類の直交多項式

  • Jacobi多項式 Pn(α,β)(x)=12nn!(1x)α(1+x)βdndxn{(1x)n+α(1+x)n+β}
  • Laguerre多項式 Ln(α)(x)=(1)nn!xαexdndxn{xn+αex}
  • Hermite多項式 Hn(x)=(1)nex2dndxnex2
  • Bessel多項式 yn(x)=x2e2/xdndxn(x2n+2e2/x)

の4つはそれぞれ共通点がある。
それはRodriguesの等式があること。
あとは、二階微分方程式を満たす正則関数である多項式として定義できること。
以下のようであった。

  • Jacobi多項式 (1x2)d2dx2Pn(α,β)(x){(α+β+2)x+αβ}ddxPn(α,β)(x)+n(n+α+β+1)Pn(α,β)(x)=0
  • Laguerre多項式 xd2dx2Ln(α)(x)+(x+α+1)ddxLn(α)(x)+nLn(α)(x)=0
  • Hermite多項式 Hn(x)2xHn(x)+2nHn(x)=0
  • Bessel多項式 x2yn(x)+2(x+1)yn(x)n(n+1)yn(x)=0

似ているのはわかる。(他にも共通している性質はある)
ただ、この事実はどこまで一般化できるのだろうか。
その前に、Bessel多項式について、少し復習と補足をしておく。

Bessel多項式再訪

実は上で与えていたBessel多項式はパラメータが特別な値のBessel多項式である。

一般化されたBessel多項式

一般化されたBessel多項式yn(α,β)(x)は次の性質を満たす多項式とする。
ただしαは0以下の整数ではなく、β0とする。

  • Rodriguesの公式: yn(α,β)(x)=xαeβ/xdndxn(x2n+αeβ/x)
  • 微分方程式: x2yn(x)+(αx+β)yn(x)n(n+α1)yn(x)=0
  • 一般項: yn(α,β)(x)=k=0n(nk)(n+α1)k(xβ)k
  • 直交性: |z|=1ym(α,β)(z)yn(α,β)(z)w(z)dz=(1)n+1β2n+α1Γ(n+1)Γ(α)Γ(n+α1)2πiδmn
    ただし重さ関数w(z)w(z)=n=01(α1)n(βz)nで与えられる超幾何関数。
  • 三項間漸化式:
    (n+α1)(2n+α2)yn+1(α,β)(x)=(2n+α1){(2n+α)(2n+α2)xβ+α2}yn(α,β)(x)+n(2n+α)yn1(α,β)(x)
  • Legendre多項式(GLP)との対応: yn(α,β)(x)=n!(xβ)nLn(2nα+1)(βx)

このように定められたものもRodriguesの公式を満たしていることから、
今後Bessel多項式はこちらの一般化された場合を考えるものとする。
なお、上のyn(x)α=β=2のときに等しい。

Rodriguesの公式の一般化

さて、一般的にRodriguesの公式は、重さ関数w(x)に対し

(1)Pn(x)=w(x)1dndxn{ϕ(x)nw(x)}

と定数倍を除いてこの形であると・・・あるといいなぁと思うのである。
ϕ(x)は多項式としておく。
Jacobiの場合は1x2、Laguerreがx、Hermiteが1でBesselがx2である。

(1)式にいくつか値を放り込んでみる。
n=0のとき、
Pn(x)=w(x)1ϕ(x)0w(x)=1
示すことがなかった。

n=1のとき、
Pn(x)=w(x)1ddx(ϕ(x)w(x))
さてこれが1次多項式ax+bになると仮定する。すると
w(x)1ddx(ϕ(x)w(x))=ax+bddx(ϕ(x)w(x))=(ax+b)w(x)ϕ(x)w(x)+ϕ(x)w(x)=(ax+b)w(x)w(x)=ax+bϕ(x)ϕ(x)w(x)
重さ関数w(x)はこのような微分方程式の解であるはずである。
以下τ(x)=ax+bϕ(x)とおくと
上の微分方程式はw(x)w(x)=τ(x)ϕ(x)と書ける。

n=2のとき
後から必要になるので、w(x)を計算しておく。
w(x)=ddxw(x)=ddx{τ(x)ϕ(x)w(x)}={τ(x)ϕ(x)τ(x)ϕ(x)ϕ(x)2w(x)+τ(x)ϕ(x)w(x)}=τ(x)ϕ(x)τ(x)ϕ(x)+τ(x)2ϕ(x)2w(x)
P1(x)のときと同様にP2(x)を計算すると
P2(x)=w(x)1d2dx2(ϕ(x)2w(x))=w(x)1ddx{2ϕ(x)ϕ(x)w(x)+ϕ(x)2w(x)}=w(x)1{2ϕ(x)ϕ(x)w(x)+2ϕ(x)2w(x)+4ϕ(x)ϕ(x)w(x)+ϕ(x)2w(x)}=w(x)1{2ϕ(x)ϕ(x)w(x)+2ϕ(x)2w(x)+4ϕ(x)ϕ(x)τ(x)ϕ(x)w(x)+ϕ(x)2τ(x)ϕ(x)τ(x)ϕ(x)+τ(x)2ϕ(x)2w(x)}=2ϕ(x)ϕ(x)+2ϕ(x)2+4ϕ(x)τ(x)+(τ(x)ϕ(x)τ(x)ϕ(x)+τ(x)2)=2ϕ(x)ϕ(x)+2ϕ(x)2+3ϕ(x)τ(x)+τ(x)ϕ(x)+τ(x)2=2ϕ(x)ϕ(x)+2ϕ(x)2+3ϕ(x){ax+bϕ(x)}+{aϕ(x)}ϕ(x)+{ax+bϕ(x)}2=2ϕ(x)ϕ(x)+2ϕ(x)2+3(ax+b)ϕ(x)3ϕ(x)2+aϕ(x)ϕ(x)ϕ(x)+(ax+b)22(ax+b)ϕ(x)+ϕ(x)2=ϕ(x)ϕ(x)+(ax+b)ϕ(x)+aϕ(x)+(ax+b)2
意外と簡単になった。
ここでdegϕ=mとおこう。すると上に出てくる式の次数は
deg(ϕ(x)ϕ(x))=2m2deg((ax+b)ϕ(x))=mdeg(aϕ(x))=mdeg((ax+b)2)=2
のようになる。もし仮にm3なら、2m2は4以上になってしまい、かつ2m2>mより
P2(x)の次数は2m2となってしまい、P2(x)が2次式であることに反す。

よって、次の事実が示された。

Rodriguesの公式Pn(x)=w(x)1dndxn{ϕ(x)nw(x)}が機能するためには、ϕは2次以下の多項式であることが必要。

やった!高々2次式以下だって。もう限られてきた。

なおかつ、τ(x)=ax+bϕ(x)であったことからτ(x)は高々1次式。
ゆえに重さ関数w(x)
w(x)=(高々1次式)(高々2次式)w(x)
の形の微分方程式を満たしている、ということがわかる。

上の4つの場合の確認

上の4つの直交多項式において、w(x)w(x)を計算しておく。

  • Jacobi多項式
    重さ関数はw(x)=(1x)α(1+x)βであり、w(x)w(x)=αx1+βx+1=(α+β)x+(αβ)x21
  • Laguerre多項式
    重さ関数はw(x)=xαexであり、w(x)w(x)=αx1=x+αx
  • Hermite多項式
    重さ関数はw(x)=ex2であり、w(x)w(x)=2x
  • Bessel多項式
    重さ関数はw(x)=xαeβ/xであり、w(x)w(x)=αx+βx2=αx+βx2

すなわちw(x)w(x)の式の形の違いによって直交多項式の違いが特徴づけられている。

Rodriguesの公式の全ての場合を計算する

以下では、(高々1次式)/(高々2次式)と表される有理式の分類をしていく。

  1. ϕ(x)=S0が定数のとき
    この場合、τ(x)=ax+bは1次式になっている。w(x)の満たす微分方程式は
    w(x)w(x)=ax+bS=:px+q(p0)
    の形で書けている。この微分方程式を解くと、Cは積分定数として
    w(x)=Cexp(p2x2+qx)
    のように書くことができる。
    ゆえにRodriguesの公式から従う多項式Pn(x)
    Pn(x)=C1exp(p2x2qx)dndxn{SnCexp(p2x2+qx)}=Snexp(p2x2qx)dndxnexp(p2x2+qx)=Snexp(p2x2+q22p)dndxnexp(p2x2q22p)(xxqpと軸をずらした)=Snexp(p2x2)dndxnexp(p2x2)(定数項は相殺)
    例えばp<0のとき、xのところをx2pに置き換えることによって
    Pn(x)=Cnex2dndxnex2
    と書けるので、Pn(x)適切な1次変換でHermite多項式に一致 することがわかる。
    例えばp>0のとき、同様の変数変換で
    Pn(x)=Cnex2dndxnex2
    と指数部の正負がひっくり返った多項式が出てくる。
    これはTwisted Hermite 多項式などと呼ばれるものである。
    Hermite多項式とどう違うのだろうか?それは次の章に任せる。
    結果として(1)の場合は、HermiteまたはTwisted Hermiteが出てきたことになる。

  2. ϕ(x)は1次式、τ(x)は定数のとき
    この場合はϕ(x)=ax+bτ(x)の式で左辺が定数、右辺が1次式となり矛盾。

  3. ϕ(x),τ(x)ともに1次式のとき
    この場合はϕ(x)=c(xα)及びτ(x)=d(xα)+eなどとおくと
    w(x)w(x)=d(xα)+ec(xα)=:A+Bxα(A0)
    という微分方程式が導かれる。この場合は
    w(x)=CeAx(xα)B
    と解くことができるので、求める多項式Pn(x)
    Pn(x)=C1eAx(xα)Bdndxn{cn(xα)nCeAx(xα)B}=cneAx(xα)Bdndxn{eAx(xα)n+B}=cneA(x+α)xBdndxn{eA(x+α)xn+B}(xx+α)=cneAxxBdndxn{eAxxn+B}=cnex(A1x)B(A1)ndndxn{ex(A1x)n+B}(xA1x)=CnexxBdndxn{exxn+B}
    となる。すなわちこの多項式はLaguerre多項式(LGP)になることがわかる。

  4. ϕ(x)が2次式のとき - 特に完全平方式の場合
    ϕR上で、「完全平方式」「異なる2つの1次式の積」「R上既約多項式」の3つの選択肢がある。
    結論から述べると、それぞれBessel多項式及び多項式列{xn}n=0、Jacobi多項式、そしてTwisted Jacobi多項式に対応する。
    まずは完全平方式の場合。
    ϕ(x)=A(xB)2とし、また高々1次の多項式τ(x)w(x)=p(xB)+qとおく。すると
    w(x)w(x)=p(xB)+qA(xB)2=c1xB+c2(xB)2
    となるので、この微分方程式を解くと
    w(x)=C(xB)c1exp(c2xB)
    となることがわかる。(c1=c2=0などの場合も排除していないことに注意する)
    c2=0のとき、w(x)=C(xB)c1であることから
    Pn(x)=C1(xB)c1dndxn{An(xB)2nC(xB)c1}=An(2n+c1)n(xB)n
    であり、xx+Bの一次変換で多項式列{xn}n=0と一致する。
    次にc20のとき。この時はRodriguesの公式より
    Pn(x)=C1(xB)c1exp(c2xB)dndxn{An(xB)2nC(xB)c1exp(c2xB)}=Cnxc1ec2/xdndxn{(xB)2n+c1ec2/x}(xx+B)
    と書けるが、これはBessel多項式になることがわかる。

  5. ϕ(x)が2次式のとき - 特に異なる2つの1次式の積の場合
    この場合、ϕ(x)=A(xα)(xβ)とおく。ただしα<βとしておく。
    また分子の1次式τ(x)p(xα)+q(xβ)と分解する。
    すると重さ関数w(x)の満たす微分方程式は
    w(x)w(x)=p(xα)+q(xβ)A(xα)(xβ)=c1xα+c2xβ
    のように書き表すことができる。すなわち重さ関数w(x)としては
    w(x)=C(xα)c1(xβ)c2
    のようなものに限られることがわかる。さて同様にRodriguesの公式に代入すると
    Pn(x)=C1(xα)c1(xβ)c2dndxn{An(xα)n(xβ)nC(xα)c1(xβ)c2}=An(xα)c1(xβ)c2dndxn{(xα)n+c1(xβ)n+c2}
    となりこれはJacobi多項式そのものである。

  6. ϕ(x)が2次式のとき - 特にR上既約多項式の場合
    この場合ϕ(x)=A{(xa)2+b2}などとおくことができる。
    重さ関数の満たす微分方程式は
    w(x)w(x)=p(xa)+qA{(xa)2+b2}=2c1(xa)(xa)2+b2+c2(b)(xa)2+b2
    と書くことができる。ここで不定積分
    2(xa)(xa)2+b2dx=log{(xa)2+b2}+Cb(xa)2+b2dx=tan1(axb)+C
    には三角関数(正接関数)の逆関数が出てきてしまう。困ったものだ。
    ともあれ、計算を続ける。重さ関数は
    w(x)=C{(xa)2+b2}c1{exptan1(axb)}c2
    の形であることがわかり。Rodriguesの公式に当てはめることで
    Pn(x)=C1{(xa)2+b2}c1{exptan1(axb)}c2dndxn[An{(xa)2+b2}nC{(xa)2+b2}c1{exptan1(axb)}c2]=An{(xa)2+b2}c1{exptan1(axb)}c2dndxn[{(xa)2+b2}n+c1{exptan1(axb)}c2]=An(x2+b2)c1{exptan1(xb)}c2dndxn[(x2+b2)n+c1{exptan1(xb)}c2](xx+a)=Cn(x2+1)c1(exptan1x)c2dndxn{(x2+1)n+c1(exptan1x)c2}(xbx)
    となり明らかに見慣れない式が出てきた。
    これはTwisted Jacobi多項式と呼ばれるものである。
    普通のJacobi多項式とはどう違うのであろうか。


以上より
Jacobi、Laguerre、Hermite、Besselに加え
単項式列{xn}n=0、Twisted Jacobi、Twisted Hermiteの合計7種類が出てきた。

ちなみに"Twisted Laguerre/Bessel"と呼ばれる多項式はない。その理由も後でわかる。

前者4つと後者3つの違いは何なのだろう。

直交多項式の定義上の分類

我々は今まで、直交多項式とはという定義における重要な区分を明文化していなかった。
(以上からもわかるように、満たすものしか扱ってこなかった)
直交多項式の定義上の分類を行う。一部復習事項もあり。

(モーメント作用素による直交多項式の再定義)

多項式の空間P上の線形作用素をモーメント作用素と呼ぶ。
多項式系{Pn(x)}n=0弱直交多項式系 (weak orthogonal polynomial)であるとは、ある非自明なモーメント作用素μが存在して、任意のm<nに対し
μ[Pm(x)Pn(x)]=0
を満たすことである。ここでさらに二乗モーメントμ[Pn(x)2]0にならないとき、{Pn(x)}直交多項式系 であると言う。
さらに、μ[Pn(x)2]>0の条件を科すとき、この{Pn(x)}正定値 であると言う。

次に、モーメント行列Δn(μ)Δn(μ)=det(μ[xm+n])m,nで定める。
モーメント作用素が準定値(quasi-definite)及び正定値であるとは、それぞれ、任意のnに対しΔn(μ)0ではない及び正である、こととして定める。

モーメント作用素が準定値/正定値であることは、付随する多項式系が直交多項式/正定値直交多項式であることと同値である。

わかりにくくなってしまったが、ざっくり書くと
{正定値直交多項式}{直交多項式}{弱直交多項式}
のような包含関係になっているということである。

そして、上の議論に出てきた7種類の多項式系、以下のように分類される。(以下証明略)

  • Jacobi多項式はα,β>1のとき正定値直交多項式
  • Laguerre多項式(GLP)はα>1のとき正定値直交多項式
  • Hermite多項式は正定値直交多項式
  • Bessel多項式は(α1)Nかつβ0のとき直交多項式(正定値ではない)
  • 多項式列{xn}n=0は弱直交多項式
  • Twisted Hermite多項式は直交多項式
  • Twisted Jacobi多項式は(c1+c2+1)Nである限り直交多項式

例えばGLPなら、任意のαで弱直交多項式、αNで直交多項式、など他にも緩い添え字の条件は知られているが、とりあえず必要ないので割愛する。
これらのことを考えると、正定値性というのは仮定しても特に問題はなさそうである。

実際Twisted Hermite/Jacobi多項式は、複素数係数の変換を許すことでHermite/Jacobi多項式と一致してしまう。
なので、今後は考えないことにする。

Twisted Hermite多項式のモーメント

次のようにRodriguesの公式から定められていた。
H~n(x)=ex2dndxnex2
数値例は次のようになっている。
H~0(x)=1H~1(x)=2xH~2(x)=4x2+2H~3(x)=8x3+12xH~4(x)=16x4+48x2+12H~5(x)=32x5+160x3+120xH~6(x)=64x6+480x4+720x2+120H~7(x)=128x7+1344x5+3360x3+1680xH~8(x)=256x8+3584x6+13440x4+13440x2+1680H~9(x)=512x9+9216x7+48384x5+80640x3+30240x
また、各モーメントの値は
(μ[xi])i=09=(1,0,12,0,34,0,158,0,10516,0)
となり、一般的にはi:偶数に対しμ[xi]=(1)i/2(i1)!!2i/2と書けている。このとき二乗モーメントが
μ[H~n(x)2]=(1)n(2n)!!
の式が従う。特に二乗モーメントに関する正定値性は従わない。

正定値でないと、内積空間にはならない(内積が距離を誘導しない)。

本当は...

この記事はここで終わるのは良くない気しかしない。
大事な性質を述べておく。

2階ODE型の古典的直交多項式の特徴づけ

多項式列{Pn(x)}n=0について、次の条件は同値である。

  • classicalである(Jacobi/Legendre/Hermite/Bessel)
  • {Pn(x)}n=1もまたclassicalな直交多項式になる
  • 重さ関数w(x)は微分方程式 (w(x)σ(x))=w(x)τ(x)を満たす:σは2次以下でτは1次以下の多項式、ある区間の両端でστ=0
  • 2回線形微分方程式σ(x)Pn(x)+τ(x)Pn(x)+λPn(x)=0の解になる
  • Rodriguesの公式を満たす
  • ある数列(an),(bn),(cn)及び2次以下の多項式σ(x)が存在して
    σ(x)Pn(x)=anPn+1(x)+bnPn(x)+cnPn1(x)
  • ある数列(fn),(gn)が存在して、モニック化されたPn(x)に対し
    Pn(x)=1n+1Pn+1(x)+fnPn(x)+gnPn1(x)

証明はやや長いので、どうしよう。文献をとりあえず載せておくAlvarez
必要になったら加筆する可能性大。

まとめ

今回は、Rodriguesの公式について、それを満たす直交多項式は
Jacobi・Laugerre・Hermite・Bessel
(及びtwisted Hermite/Jacobi多項式)の4つに限ることを証明した。

これ以外に直交多項式はないのか、と言われたら
決してそんなことはない。
では、それ以外の直交多項式はどのような性質で特徴づけられるのか?
今後はそこをメインに話そうと思う。

参考文献

投稿日:202478
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整数論を研究中。 本音は組合せ論がやりたい。 最近は直交多項式・超幾何級数にお熱。 だけど幾何と解析は鬼弱い。

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  1. Bessel多項式再訪
  2. Rodriguesの公式の一般化
  3. Rodriguesの公式の全ての場合を計算する
  4. 直交多項式の定義上の分類
  5. まとめ
  6. 参考文献