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述語論理 ⑤

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$$$$

Def.

定義

命題 $P,Q$ について考える。

  1. $P$$Q$ の十分条件であるとは
    $$ P\Rightarrow Q $$
    が成り立つことをいう。このとき $Q$$P$ の必要条件であるともいう。
    $ $
  2. $P$$Q$ の必要条件であるとは
    $$ Q\Rightarrow P $$
    が成り立つことをいう。このとき $Q$$P$ の十分条件であるともいう。
    $ $
  3. $P$$Q$ の必要十分条件であるとは
    $$ P\Leftrightarrow Q $$
    が成り立つことをいう。

Prop & Proof

$2$つの実数 $a$$b$ に対し、
$a = b$」であるための必要十分条件は「任意の正の実数 $\varepsilon > 0$ に対し $|a - b| < \varepsilon$」である。

必要性と十分性を示す。

  1. 必要性(「$a=b$」ならば「$\forall\varepsilon>0,\;|a-b|<\varepsilon$」)
    $a=b$ とする。このとき $a-b=0$ だから、任意の正の実数 $\varepsilon>0$ に対し
    $$ |a-b| = |0| = 0 < \varepsilon $$
    となる。よって必要性が示された。
    $ $
  2. 十分性(「$\forall\varepsilon>0,\;|a-b|<\varepsilon$」ならば「$a=b$」)
    任意の正の実数 $\varepsilon>0$ に対し $|a-b|<\varepsilon$ が成り立つとする。
    もしも $a\neq b$ ならば $|a-b|>0$ であるから、たとえば
    $$ \varepsilon := \frac{|a-b|}{2}\ (>0) $$
    と取ると、仮定より $|a-b|<\varepsilon = |a-b|/2$ となり矛盾する。
    したがって(背理法より) $a=b$ である。
    $$ \Box$$

$2$つの実数 $a$$b$ に対し、
$a \leq b$」であるための必要十分条件は「任意の正の実数 $\varepsilon > 0$ に対し $a < b + \varepsilon$」である。

必要性と十分性を示す。

  1. 必要性(「$a\le b$」ならば「$\forall\varepsilon>0,\;a < b+\varepsilon$」)
    $a\le b$ とする。このとき任意の正の実数 $\varepsilon>0$ に対し
    $$ b + \varepsilon > b \ge a \quad\Longrightarrow\quad a < b + \varepsilon $$
    となる。よって必要性が示された。
    $ $
  2. 十分性(「$\forall\varepsilon>0,\;a < b+\varepsilon$」ならば「$a\le b$」)
    任意の正の実数 $\varepsilon>0$ に対し $a < b+\varepsilon$ が成り立つとする。
    もしも $a > b$ であれば $a-b>0$ だから、たとえば
    $$ \varepsilon := a-b\ (>0) $$
    と取ると、仮定より
    $$ a < b + \varepsilon = b + (a-b) = a $$
    となり矛盾する。
    したがって $a\le b$ である。
    $$ \Box$$
投稿日:121
更新日:22日前
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Kagura
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■ 分野を問わず数学の証明が好きです。あとで自分が読み返したときに、きちんと理解できるノートを作ることを心がけています。不定期に過去のノートを確認し、修正&更新 (追加&削除) しています。定義、命題、証明などに誤りや不正確な点がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです(2025年12月28日)。          ----------------------------------------------- ■ ノート『数学概論』の読み方     STEP1:まずは定義を一通り理解し覚える。 STEP2:各命題の主張を一通り理解する。 STEP3:証明を繰り返し読んで流れを掴む。 STEP4:何も見ずに定義に従って証明を創る。 STEP5:他の証明方法を創ってみる。

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