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でSharmaによる公式の
Rogersの
であるから, 二重の場合と全く同様に,
を用いて定理を得る.
特別な場合として, 積で表される場合についても考えてみる.
が成り立つ.
定理1と
Rogersの
例えば,
系1において, さらに,
が成り立つ.
定理1において,
定理1の古典極限を考えると以下を得る.
先ほどと同様に次の系が得られる.
が成り立つ.
が成り立つ.
定理2において,
この左辺が
が成り立つ.
これは系5の一般化である.
特別な場合として, 以下を得る.
が成り立つ.
上の証明の過程で,
が成り立つ.
特殊化によって, 他にも様々な和公式や変換公式を得ることができると思われる. 二重超幾何級数の和公式や変換公式の研究と比べて, 三重超幾何級数の和公式や変換公式の研究はかなり少ないので, まだ研究されていないところが多そうだと思っている.