今回は, ノイキルヒを読んでて疑問に思ったことが解決してうれしくなったので, 記事にしたいと思います.
非アルキメデス付値
原始的な多項式
例えば局所体はヘンゼル体です. 逆に
今回はそんな踏み込んだ話をするわけではなく, 単純にヘンゼルの補題から微分を用いたヘンゼルの補題を導けることを主張するためにヘンゼル体を用います. 今回の主定理はこちらになります. これは雪江代数3などで書かれているヘンゼルの補題です.
証明のためにはニュートン多角形についての話が必要です. 詳細はノイキルヒを読んでください.
このとき
証明は基本対称式の付値の値を丁寧に追えばわかります.
こちらの証明は定理2より既約多項式の根の付値の値が全て等しいことから帰納的にわかります.
この二つの定理を用いて定理1を示します.
微分の条件だったりいろいろ元のヘンゼルの補題からは厳しそうな見た目でもニュートン多角形を経由することで得られるの, かなり偉いですね~
これと同じノリで多項式の係数からその根を得る写像の連続性も言えたりしてうれしい.
追記 逆も成り立つそうです. 色々調べたたら全てが Valued fields という本に載っていることがわかりました. ノイキルヒの他の演習問題の答えとか載ってていい感じ.