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複素積分で実積分を解く。

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積分を解く

どうも、らららです。
複素積分で実積分を求めるのっていいですよね。
今回はそれをやります。

今回の記事の参考にしたYouTube 動画

解く積分

0log2xx(1x)2dx

はい、こちらを解きます。

ここで当たり前ですがすごくありがたいことを書いておきます。
使うので。

a,b,c,dが実数でa+bi=c+di
が成り立つとき、a=c,b=dが成り立つ。

虚部と実部を比較するというやつです。
これで計算を楽できるので一応かいておきました。

解く

今回は複素積分で解くのでf(z)と積分経路を設定していきます。
f(z)はそのまま積分する関数で積分経路はバームクーヘンのような経路で積分していきます。
この積分経路で積分を解いているが 記事 あるのでそちらもぜひ(宣伝)
半円の線積分が今回はすべて0になるんですがそれは証明せずにやっていきます。
絶対値などで評価していくと0になることがわかります。
さぁ解いていきます。

I=0log2xx(1x)2dx
f(z)=log2xz(1z)2
積分経路 積分経路
C=C1+C2+C3+C4
0=C1+C3
C1=εRf(x)dx=I(ε0,R)
f(z)=log2(z)z(1+z)2=(logz+iπ)2iz(1+z)2=ilog2zz(1+z)2+2πlogzz(1+z)2+iπ1z(1+z)2
C2=Rεf(x)dx=εRf(x)dx=2π0logxx(1+x)2dx+i(0log2xx(1+x)2+π20dxx(1+x)2)(ε0,R)=2πI1+ai(aR)
I1=0logxx(1+x)2dx=40logx(1+x2)2dx
f(z)=logz(1+z2)2
積分経路 積分経路
C=C1+C2+C3+C4
C=C1+C3
C1=εRf(x)dx=14I1(ε0,R)
f(z)=logz+iπ(1+z2)2=f(z)+iπ1(1+z2)2
C2=Rεf(x)dx=εRf(x)dx=εRf(x)dx+iπεRdx(1+x2)2=14I1+bi(bR)(ε0,R)
0=I+2πI1+ai
I=2πI1
C=2πiResz=if(z)=2πilimziddz(zi)2logz(z+i)2=2πilimzilogz(z+i)2=2πilimzii+z2zlogzz(z+i)3=2πii+i2ilogii(i+i)3=π2π2i
π2π2i=14I1+14I1+bi
I1=π
I=2πI1
I=2π2

でたー!!
2π2というキレイな値になりました。
実部を比較するので虚部は計算しなくていいのが楽。
実部を比較するとき虚部は発散しても文字でおいていいです。
1+i=xのときx=1
このような感じで実部を比較する分には虚部は発散しても問題はありません。
今回はf(z)C,C1,C2などを2回使いましたが実際は別のを使う必要があります。
別に混乱しないと思い同じものを使いました。

おしまい!

投稿日:2023820
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ららら
ららら
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適当に書きたいことを書きます。

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