部分積分は積分計算の重要なテクニックですが、関数の微分を用いた表記を利用すれば、段階を踏みやすくなります。具体的な例を交えながら説明します。
まず、二つの関数
この式の両辺を積分することで、部分積分の公式が導かれます。
ここで、
基本的な例として、
関数の微分を用いたおかげで、右辺に
通常の計算では、2行目の左辺から始めることになります。
この書き方は
関数の微分を使わない場合、次のような書き方が考えられます。
次に、
通常の計算では、3行目の左辺から始めることになります。
この例からわかるように、関数の微分を用いることで、各ステップでどのような変形が行われているのかが明確になります。特に、
関数の微分を使う際、次数が上がるような変形は避けるべきです。
この変形では
関数の微分を用いた表記を使うことで、部分積分の計算において結果に現れる項の形が予測しやすくなります。