Rogersの和公式
は
と表される公式である. 特にとすると,
が得られる. これを書き換えると,
となる.
Bailey対
として書き換えると, これは以下のように表される.
今回は, この定理の系として得られるBailey対をまとめる. とすると以下を得る.
とすると以下を得る.
系1, 系2はともにであるがBailey対のパラメータが違うのでが少し違っている.
とすると以下を得る.
とすると以下を得る.
とすると以下を得る.
とすると以下を得る.
系3から系6は
を用いて書き換えることができ, として用いることが多いかもしれない.
とすると以下を得る.
これらの例において, の方には-Pochhammer記号が含まれていないというところが面白いところである. このようなを含むような級数があったとき, Bailey対の性質を上手く用いて-Pochhammer記号を含まない形に書き換えるという応用がある.
他にもにを代入するなどでも様々なBailey対を得ることができ, それらはSlaterの論文にまとめられているが, かなり量が多いので今回はいくつか紹介するだけにした.