数列の組
を満たしていることをいう.
を満たすことと同値である.
であることを示せば十分である. 右辺は
ここで,
だから,
となって示される.
上の補題は, Carlitzの反転公式 から導出することもできると思われる.
とすれば,
前の補題より,
を示せばよい. 右辺は
ここで,
であるから,
となって示すべきことが得られた.
特に,
とすれば,
以下もBaileyの補題と呼ばれている.
数列,
を満たしているとき,
が成り立つ. ただし, 上に現れる無限級数は全て絶対収束しているものとする.
以下のように, 足し合わせる順番を入れ替えることによって示せる.
数列の組
を満たすとき, 共役Bailey対であるという.
が成り立つ.
とすれば,
ここで,
だから,
となって定理を得る.
特に,
とすると,
これに系2を用いて, 以下を得る.
が成り立つ.
Bailey対