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フィボナッチ数列などの一般リュカ数列の整除性(2)リュカ数の二乗で割り切れるリュカ数

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前の記事からの続き
前記事ではまず以下を示した。

U_nの項番についての整除性

m,n m|nUm|Un

k項飛ばしリュカ数列の満たす漸化式

Un+1PUn+QUn1=0
を満たす数列U_nについて、この数列をk個毎に取った数列は
Un+kVkUn+QkUnk=0
を満たす。

続いて、定理1からさらに推し進めた次の結果を示す。

リュカ数の二乗で割り切れるリュカ数

m,n m(|Um|)|n  Um2|Un (|Um|Um)

こちらも主に補題2を利用していくが、計算に際していくらかのリュカ数間の関係式を用いるため、それらを補題として示す。

U_nとV_nの関係式

Vn=PUn2QUn1 (n1)

補題

Un,Un1
Vnn=1,2

PU12QU0=P12Q0=P=V1 n=1
PU22QU1=PP2Q1=P22Q
V2=PV1QV1=PPQ2=P22Q n=2
Vn=PUn2QUn1n1

Um2Um+1Um1=Qm1 (m1)

Um+1PUm+QUm1=0Um1
Um+1Um1PUmUm1+QUm12=0
PUm1=Um+QUm2
Um+1Um1+Um(Um+QUm2)+QUm12=0
Um+1Um1Um2QUmUm2+QUm12=0
Um2Um+1Um1=Q(Um2UmUm2)
Um2Um+1Um1Q
U12U2U0=1Um2Um+1Um1=Qm1

準備が済んだので本題の証明にはいる。

定理3

2Um2|Um(|Um|)
kUmk1UmUmkUmUk
2
Uk+1VmUk+QmUk1=0 U0=0,U1=1
UmUm
VmQmUm4,5
Vm=PUm2QUm12QUm1
Qm=Q2+m2=Q2(Um12Um2Um)Q2Um12
Uk+1VmUk+QmUk1=0
Uk+1+2QUm1Uk+Q2Um12Uk10
Uk+1+QUm1UkQUm1(Uk+QUm1Uk1)(QUm1)k (k1)
Uk+QUm1Uk1(QUm1)k1 (k2)
Uk+QUm1Uk1(QUm1)k1 
QUm1Uk1(QUm1)2Uk2(QUm1)k2(QUm1)
(QUm1)2Uk2(QUm1)3Uk3(QUm1)k3(QUm1)2

(QUm1)k2U2(QUm1)k1U1(QUm1)(QUm1)k2
の辺々をすべて足し上げると
Uk(QUm1)k1U1(k1)(QUm1)k1
Ukk(QUm1)k1
k=|Um|
U|Um||Um|(QUm1)|Um|10
Um|U|Um|Um2|Um(|Um|)3

これはフィボナッチ数で書き下すと次の通りとなる

定理3

自然数m,nについて、
 mFm|n  Fm2|Fn

これはnの倍数はn個毎にn^2で割り切れるという整数の性質の一般化。

なお、定理1も定理3も逆が成り立つとは限らない。
P,Qが互いに素でない場合はU_mとU_(m-1)が互いに素でなくなるので
定理3の証明でいえばQU_(m-1)が法U_mで冪零で|U_m|番より早く潰れることはある。
フィボナッチ数の場合はP=1,Q=-1で互いに素なのでm≠2なら成り立ちそう?

投稿日:202363
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