本記事はにゃん太郎さんの次の記事
直交多項式と超幾何関数(1)〜チェビシェフ多項式と三角関数〜
の中に現れる次の二項係数の和
をどのように計算するかについての記事となります。
上記和の出自の詳細については
にゃん太郎さんの記事
をご参照ください。
について、仮に
要は2個目の二項係数の
これがなくなるよう
次の2つの事実を利用します.
となり、和の中に同じ形の二項係数が再び現れるので
これを
これより
二項係数が単独になったので、
最初の和は1つ飛ばしの二項係数の和なので計算出来て
よって次に考える和は
となる。これは地道にやればできるやつだが後続のために
次の変形で処理する。
和の中の1項目と次の項の2項目が打ち消しあうので
この結果から次の和は
となり、これも
次の
に対して
について
ゆえ
を得る。
上記では書きたい筋書での議論を優先してあえて言及していないが
どうせこの手の数列の一般項計算は厳密には数学的帰納法を
伴うことになるので、最初から次数を1段下げただけの2重和にとどめて
帰納法の仮定として一般項を導入するのが厳密な議論となると思われる。