今回の記事の正確性においては不安しかないです
例えば
となるので
となります。
必要な知識はこれだけです。
もっと知りたい人:
素微分についての記事(数学を愛する会Wiki)
自然数
無平方とも言い、wikipediaには
1 より大きい完全平方で割り切れないような整数
とありました。
まぁ要は 1より大きい平方数 の倍数でない数です。
このような数
という感じで
私の前回の記事
素微分友愛数は互いに素である簡単?な証明
や、
その前回の記事を書く元となった記事
素微分友愛数となる相異なる自然数同士は互いに素
にあるように、
私は素微分友愛数について考えていて、
素微分友愛数は次のような性質を持ちました
素微分友愛数である自然数
そう、素微分友愛数となる相異なる自然数同士は互いに素になるのです。
さらに、次の公式が成り立ちます。
なので、例えば
その
となるような自然数
この
よって
つまり、
こうなってしまうと
(素微分完全数にはなる可能性がある)
こういう経緯から平方因子を持たない自然数の素微分に興味を持ったのです。
そもそも、自然数を素微分した表とかグラフってあんまり見てないですよね
数値計算bot
が具体的な値の計算をしています。
1~100000000(1 Billion)まで求めていますね。
しかしこれはでかすぎます。 22GBあります。(中身は100個のテキストファイルで1つ228MB)
幸い1 ~ 100000の2.28MBのテキストファイルバージョンがありました
これならぎり開けます。
CSV形式になっていますね
グラフにしたいので1~1000ぐらいをコピーしてDesmosに張り付けました
1~1000までの点
ここで見れます Desmos
うわー
そして平方因子を持たない自然数だけプロットするとこうなります
1~3000までプロットしてみました
Desmos
まずここからは
そして
なので素因数分解はこうなります。
つまりは
ということになります。
下からはどう抑えられそうでしょうか?
まず
なので下限は
う~ん
もうちょっといい下限はないでしょうか?
例えば
なので、素因数が多ければ多いほど
逆に言うと
なので
ここで相加相乗平均の式より、
です。
よって、素数でない
が成り立ちます。
が、
よって
が成り立ちます。
上限の方はちょっとむずいですよ
なので、同程度の大きさの
実際、図3の右上の方に飛び出している二つの点は
小さいほうから素数を掛け算していった数になっています。
これは平方因子を持たない自然数のなかでは素因数を多く持ちつつ大きさも抑えられているので、上の方に飛び出しているわけです。
ということで、小さいほうから素数をかけていった数に注目してみましょう
そういう数は素数階乗を使うときれいに書けます
素数階乗のWiki には、こう書いてあります
素数階乗(そすうかいじょう、英: Primorial)とは、
以上の自然数に対してそれ以下の素数全ての総乗のことである。自然数 の素数階乗は、記号では で表す。
なるほど
例としてはこんな感じです
この素数階乗には次のような評価が知られています 英語版Wikiの素数階乗
自然数
また、
ちなみに
この評価は使えそうですね
さて、この素数階乗を素微分するとどうなるでしょうか
ここでは
そういえば、
ここで使えるのが、素数計数関数です。
素数計数関数というのはWikipediaにはこう書いてあります。 素数計数関数
素数計数関数(英: Prime-counting function)とは、正の実数にそれ以下の素数の個数を対応させる関数のことであり、
で表す
素数計数関数のWikipediaの記事の内容に加えて英語版のWikipediaの記事も見るのをお勧めします。 英語版Wikipedia 素数計数関数
つまりは
例としてはこうです
この素数計数関数に対しては次の評価が知られています。
この素数計数関数を使うと
これを使うと、
さて、上記の式を評価するのに必要なのはやはり
の評価ですね。
これの無限和はよく素数の逆数和として知られています。
残念ながら日本語のWikipediaの記事は無いですが、英語版ならあります。
Divergence of the sum of the reciprocals of the primes
ここでは素数の逆数和(sum of the reciprocals of the primes)が発散(Divergence)することについて書かれています。
素数の逆数和はにはこのような評価が知られています。
なるほど、
...
ちょっと待ってください。上からの評価はどうしたんですか?
探したんですが、見つけたのは
というもので、だいたい
この不等式を示しているサイト
んん~
もうちょっと頑張りたいですね。
サイトの証明に従ってもうちょっときつい評価を得られないでしょうか?
もとのサイトではこのような不等式がありました。
?????
つまり
は
と等しいと。
そしてその積
多くても
だから
が右側にあると
なるほど?
難しいこと言いますね
でも、よく考えたら
という風に
これでも大丈夫なはずです。
そして右辺を評価していきます
なので
となります。
これにはスターリングの近似公式と調和級数の評価を用いました
自然数
Wikipedia
自然数
高校数学の美しい物語
ここからは
ちょっと粗いかもしれませんが
さらに、
これを
よって
より、
とわかります。
(
(ていうかグラフ見たらだいたい
ということを使うと
綺麗になりました。
結論として
となります
だいたい
です
気になるのですが
なのでこうなります。
よって
したがって
となります。だいたい
ぐらいです。半分ぐらいになりました
長かったですが、以下の評価を得られました
自然数
が成り立つ
特に、
これで
とくに、
と分かりました
ここで定理2より
なので
となります。
へー
ちなみに
平方因子を持たないかつ合成数な自然数
ただし、
とする。
いえーい
グラフにするとこんな感じです
うーん...
Desmos
間違いが
もし見つけてくださったときはコメントしていただけると幸いです。