を満たすものとの組
で定めると,これは全順序である.
例によって
と定めると,
体
とおくと,
より
より
順序体
で定める.
で定めると,これは
stromberg を参考にした.
順序体
任意の非空部分集合
を満たすものに対して,
を満たすものがただ一つ存在する.
任意の非空部分集合
を満たすものに対して,
を満たすものが存在する.
が成り立つ.
そこで,以下
が成り立つとする.このとき,部分集合
で定めると,
が成り立つので,
を満たすものが(ただ一つ)存在する.この
が成り立つ.
が成り立つとする.このとき仮定より
を満たすものが存在する.
ここで
より
が成り立つ.
Dが成り立つ順序体(の存在を認めることにしてそのうちのひとつ)を実数体といい
実数体の部分集合
が成り立つとき,
実数体の部分集合
の元を自然数という.
部分集合
を満たすならば,
まづ
を考える.
したがって数学的帰納法の原理より
つぎに,
を考える.
したがって数学的帰納法の原理より
いま
すなわち
自然数
となり不合理である.
任意の
とおく.このとき
よって数学的帰納法の原理より
任意の
とおく.
よって数学的帰納法の原理より
が成り立つ.
任意の
を考える.
したがって,数学的帰納法の原理より,
が成り立つので,あとは
より
が成り立つので
halmos を参考にした.
を満たすものがただ一つ存在する.
を考える.
よって
とおく.
とおく.まづ
を考える.以下
以上より
明らかに
これは,(1) で定めた
別の順序体
と
自然数
とおく.
を満たすものがただ一つ存在する.
を考える.
よって
とおく.ただし
の略記である.
とおき,
を考える.以下
そこで
写像
で定めると,
したがって
で表わす.また,
で表わす.
これは,写像
と定め,これから得られる写像
maclane-birkhoffを参考にした.
を考える.
以上より
有限集合
有限集合
を考える.
以上より
全単射との合成
(ii)
で定めると,
で定めると,
より全射ではない.
明らか.
を考える.
よって
で定めると,これは全射であるから,補題より
を考える.
よって
実数体の部分集合
の元を整数という.
補題より
と表わせる.
実数体の部分集合
の元を有理数という.
再帰的定義 I より,写像
を満たすものがただ一つ存在する.そこで写像
で定める.このとき
が成り立つので,あとは
まづ
を考える.明らかに
より
さて,
よって
が成り立つ.
このとき写像
と定める:
とくに
が成り立つ.
また,
とおくと,任意の
が成り立つ.実際,
とおくと,
したがって
演算を加法的に書くときは,
と書く.
任意の単位的環
より
写像
で定める.
任意の順序体
が成り立つので,任意の
が成り立つ.
で定めることができる.また,全射
で定めると,
より写像
および
が成り立つ.
順序体
上に有界な任意の非空部分集合
が存在する.
下に有界な任意の非空部分集合
が存在する.
とおく.仮定より
が成り立つ.したがって
を満たすものが存在する.この
が成り立つ.
が成り立つとする.このとき,非空部分集合
より
が成り立つ.
非空部分集合
を満たすものがただ一つ存在する.
整数
が成り立つが,一方で
より
各
が定まる.さらに
とおく.そこで
と定めると,
であるから,
が成り立つ.
を満たすものが存在する.このとき
が成り立つので,
とおけばよい.
が成り立つ.
まづ
を考える.
よって
が成り立つので,結論を得る.
順序体
上で見たことから(iii)
を満たすものが存在する.このとき,
が成り立つ.
が成り立つとき,
単調非減少(resp. 単調非増加)数列
が成り立つ.
順序体
任意のCauchy列が収束する.
閉区間からなる任意の減少列
が成り立つものに対して,
が成り立つ.
いま
が定まる.そこで
とおくと,
が成り立つ.いま
を満たすものが存在する.
以下,
すなわち
を満たすものが存在する.したがって
が成り立つ.一方
および
が成り立つ.よって
が成り立つ.
が成り立つので,
より,
すなわち
より,
が成り立つとする.
を満たすものが次のようにして定まる:
で定める.
に注意する.そこで
と定めればよい.
よって,いづれにしろ
が成り立つ.また,
より
順序体
上に有界な任意の単調非減少数列が収束する.
下に有界な任意の単調非増加数列が収束する.
は上に有界な非空部分集合なので,最小上界
以下,
が成り立つので,
まづ
とおく.
したがって
順序体
任意の閉区間
が成り立つ.
任意の有界数列が収束部分列を持つ.
を満たすものとする.ここで,
が成り立つとする.このとき,
いま
なるものが存在する.さらに,この
したがって
より
を得るが,これは不合理である.よって
より
が成り立ち,したがって
より,
(ii)
を考える.
以上より
に注意すればよい.
順序体
任意の連続写像
が成り立つ.
任意の連続写像
が成り立つ,すなわち
さて,
とおくと,
が定まる.以下,
で定める.このとき
であるから,
以上より
が成り立つ.
写像
とおくと,任意の
より,
が成り立つ.したがって
が成り立つので,
いま
が成り立つので,
を満たすものが(ただ一つ)存在する.
あとは
が定まる.いま
が成り立つ.ところがこれは
とおくと,
が定まる.
以上より
が定まる.もし
より
は連続写像であるから(後述),上述のことより,
したがって
を満たすものが存在するが,これは
同様にして
で定める.このとき
したがって
以上より
が成り立つ.
に対して,
を満たすものが存在する.このとき,任意の
より,
が成り立つ.
区間
なるものが存在する.
を考えると,
が定まる.
よって
仮定よりとくに
そこで
が成り立つとする.もし
が成り立つ.したがってとくに
ところがこれは
実数体の非空部分集合
定理よりしたがう.
とおくと,
D, T, LUB (GLB), Ar+CCC, Ar+NIP, BMS (BMS'), HB, BW, IVT, EVTのいづれか(したがってすべて)が成り立つ順序体は互いに同型である.
各
を考えると,
および
より,
は上に有界な非空部分集合である.したがって写像
により定まる.
が成り立つ.いま
を満たすものが存在する.したがって
が成り立つ.
より
なるものが存在するが,このとき
となり不合理である.
前段と合わせて
が成り立つことに注意する.
が成り立つので,
が成り立つ.等号が成り立たないとすると,
を満たすものが存在するが,この
となり不合理である.
が成り立つので,以下,
が成り立つので,
したがって
が成り立つ.等号が成り立たないとすると,
を満たすものが存在する.このとき
を満たすものが存在する.さらに
より
したがって
となり不合理である.
を満たすものが存在するので,上に有界な非空部分集合
の最小上界が定まる.それを
任意の
を満たすものが存在するので,
が成り立つ.したがって
が成り立つ.ここで等号が成り立たないとすると,
を満たすものが存在するが,
が成り立つことになり不合理である.
上で構成した
そこで
より,
すなわち
2024/09/01:補題23の証明を少し書き直しました.