複素数を用いて幾何学を扱おうとすると、ベクトルの内積、外積に対応する表現でまとめるとキレイになることが多いです。なのでこれらを定義します。複素数
すると以下のような公式が成り立ちます。
ここで
これは普通に解いて答えを知った後に見つけた解法です。
3つの複素数
解くべき方程式は
です。この式とヤコビの恒等式を見比べると
となります。
ここで
なので
求める交点は
ここで再びヤコビの恒等式より
が成り立つので
となります。
図1の紫の点
ここで
同様に
ここでマイナスの符号が必要なのですが「図をみるとそうなってる」ということで手打ちにして頂きたいです。
なので
よって
2つの直線
ここで
とおく。
の絶対値をとります。
これを
です。よって
これは
とおくとうまく整理できて
となります。
図2の緑点が求める交点です。まず円から直線に引いた垂線の長さhは
です。垂線ベクトルとしては
です。
です。よって
直線
この式はもともと複素数なので、図3のように、座標の直線と円が交わらないときも座標が求まってしまいます。このとき、媒介変数
への移動を表します。
交点が存在しないときの
ここで
とおく。
が解くべき式です。まず
とおきます。すると
となります。ここで
とおきます。すると
となります。この絶対値をとると
となります。これから
です。これから
よって
先程求めた
という変数を使うとキレイになり
となります。
図3の緑点が求める交点です。まず原点から2つ円を通る直線への垂線の長さ
です。ベクトルとしては、
です。
です。よって
となります。
円
直線と円のときと同様に交点が存在しないときの座標が求まります。
交点が存在しないときの
代数として解くよりも幾何学として解くほうがエレガント
代数的な解法では、式変形を繰り返しながら答えを求め、その後できれいな表示を探し出すという流れでした。しかし、幾何学的な解法では、解を求める過程で必然的にきれいな表示が得られます。
数学の問題を考えるとき、私は次のようなパターンで解くことが多いと思います。
1.がむしゃらに解き方を探す
2.解き方が見つかったら、きれいな表示を探す
3.きれいな表示が見つかったら、その裏にある本質を考える
4.本質がわかったら、問題の「本当の解き方」がわかる。
数学では「美しさを求める」ことが「本質をわかろうとする」ことだと思いました。
複素数で求めると、交点がない場合も点の座標が求まる
解析接続では、発散する級数に数値が設定されますが、それと似ていると思いました。
曲線の媒介変数に虚数成分をもたせると、曲線の法線方向に移動する
曲線を媒介変数表示で複素平面上の曲線として表すと、媒介変数の実数成分、虚数成分はそれぞれ、曲線の接線方向、法線方向に対応します。この成分は「曲線にそったグリッド」のxy座標のようなものです。実際にいくつかの曲線についてそのグリッドを描いてみました。この考え方はなにかに使えるかもしれません。