を求める一般的な方法を考えます。これから
明らかに
以下の式を考えます。
これの和をとると
なので
よって
以下同様に計算できます。この計算式はパスカルの三角形をみて作ることができます。
このm番目の行から先頭を抜いた数列に
となります。
この計算で以下同様に
実はこの係数には規則性があり、
最後の係数はすべての係数の和が1となるように調整することで計算できます。
いまで求めた冪乗和の式の法則性はベルヌーイの公式により表されます。
ただし
が成り立つ。
些細な部分ですが、k の範囲が 0 から n - 1 になっています。なので 0 から n の場合、n^m が足されます。これは、
ベルヌーイの公式は、和を積分によって求める オイラーの和公式 の特別な場合と言えます。オイラーの和公式は和を積分と微分で求める方法です。差分と微分を関係づける式はテイラー展開から以下のように分かります。
この式の
これから以下のような省略記法を使います。
この記法でまず以下が成り立ちます。
この式は、
ここで少し形を変えて以下のようにします。
求めたいのは
この操作が完了したときに
この係数は以下のようにして求めることができます。この式を使って
左辺をすべて足すと
これから
と求めることができます。これと同じ計算を以下のような関数
これらを足したものが
つまり
これより
これがオイラーの和公式です。
これを和公式に代入すると
となりベルヌーイの和公式が導けました。
これまでの計算で微分の階数をxの次数に読み替えることで和公式の係数と
このページ
で紹介されているように微分作用素を使い、微分という操作をDという文字で表し、Dの代数を考えることで直接的に分かります。
まず差分を微分作用素で表すと
微分だけでなく差分や1進む演算を使うといろいろと面白いです。
差分演算子
並進演算子
これらに以下のような関係があります。
また和分演算子
すると差分の和は以下のような式になります。
関数の中を省略する記法で
よって
とも言えます。
この演算子軍団を使ってオイラーの和公式を表してみます。
まず
です。両辺を和分して
は
とし
を級数展開します。すると
これが一応オイラーの和公式を演算子で表現したものになります。はじめの項だけ
並進は
差分は
和分は