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積分・級数botを解く integral 1-2

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積分を解く

今週も級数・積分botに記載されている積分を解きたいと思います。

解く積分

integral 1-2

0sinxxdx=π2

ディリクレ積分という名前のついた有名な積分です。
複素積分として解く方法や、ラプラス変換で解く方法など、
様々な解法が知られている積分です。

解く

今回は、比較的スムーズに解ける
「フーリエ変換を用いた方法」で求めていこうと思います。

フーリエ変換

F(ω)=f(t)eiωtdt

F(ω)は積分が絶対可積分であれば存在するのですが、
今回の積分は絶対可積分なので、気にせず計算を進めることができます。

フーリエ変換矩形関数rect(t)を次で定義します。
rect(t):={1|t|10otherwise
※この定義は、一般的な矩形関数の定義とは異なるので注意しましょう。
この関数をフーリエ変換すると、
F[rect(t)](ω)=rect(t)eiωtdt=11eiωtdt=[eiωtiω]11=2eiωeiω2iω=2sinωω
ここで、フーリエ逆変換の式を思い出すと

フーリエ逆変換

F(ω)=F[f(t)](ω)とすると、
F1[F(w)](t):=12πF(ω)eiωtdω

これを使って式変形していきます。

フーリエ逆変換rect(t)=F1[2sinωω](t)=12π2sinωωeiωtdω=1πsinωωeiωtdω
ここでt=0として、両辺にπを掛けると、
sinωωdω=πrect(0)=π
sinω/ωは偶関数であることと、積分変数をωxに変えると、
0sinxxdx=π2
となって、求めたい積分が解けました。
このようにしていい感じに求まりました。
今回の積分は、矩形関数のフーリエ変換の結果を知っていないと難しいですが、
知っていればとても簡単に求まることが分かりますね。
(知らない場合は、留数定理などでゴリゴリ計算しても出来ます。)
ドジコジさん が様々な方法でこの積分を計算しているので、リンクを貼っておきます。
今回の記事も一部参考にさせてもらいました。

今回も面白い積分でしたね!
それではまた。

投稿日:2024106
更新日:20241017
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