がに関する
Bailey対
であるとは,
が成り立つことをいう. 以下がBailey格子(Bailey lattice)と呼ばれる定理である. Bailey格子という用語は元々は下の定理と
Baileyの補題
を繰り返して得られるBailey対が格子のように並んでいる様子を表したもののようである.
Agarwal-Andrews-Bressoud(1987)
をに関するBailey対とする. このとき,
とするとき, はに関するBailey対である. ただし, 形式的にとする.
特に, の場合は以下のようになる.
をに関するBailey対とする. このとき,
とするとき, はに関するBailey対である. ただし, 形式的にとする.
補題2のにBaileyの補題を適用すると定理1が示せるので, 定理1を示すには補題2を示せば十分である.
から始めて回Baileyの補題を適用し, 定理1を用いた後回Baileyの補題を用いると,
Andrewsの恒等式
と同様に, 以下が得られる.
Agarwal-Andrews-Bressoud(1987)