集合論のモデルの存在に関する無矛盾性の強さに関して以下では論じる。あんまりself-containedな構成にしていない(する気力)がないので適宜集合論や計算論、数理論理学の教科書などを参照してほしいです。
以下でモデルといえば
モデル
以下基数
以下では各種モデルの存在と世界的基数の存在、到達不能基数の存在の主張としての無矛盾性の強さを比較する。
以下が成り立つ。
以下を示す。
1は到達不能基数
2は
3は推移的モデル
4を示す。
5は明らかである。
整礎構造
以下が
なんとかモデルがあれば可算なんとかモデルがあることを示す。逆は明らかである。
1はLöwenheim–Skolemの下降定理明らかである。
2を示す。
また
3を示す。まず
4を示す。推移的モデルは
算術的論理式は全ての量化子が
また
1は完全性定理から「理論
2はまず
まず言語として関係記号しか含まない再帰的理論
が成り立つことと表せて、よって「
3は推移性は
1,2,4は論理式の構成に関する帰納法から容易に示せる。3.のみ非自明であるが証明は記述集合論を用いるため省略する。
1を示す。まず最初に世界的基数が存在すれば、その最小のものの共終数は
今到達不能基数が存在するとしてそれを
2を示す。仮定から世界的基数
3を示す。仮定から推移的モデル
4を示す。仮定から
以上で示した定理と第二不完全性定理、到達不能基数の存在とGrothendieck宇宙が存在することの同値性、到達不能基数の存在と弱到達不能基数の存在の無矛盾同値性から以下を得る。
ここで
を