突然ですが、Twitterに新作の数学動画をアップしたらなぜか私のアカウントが凍結されてしまいました。誤BANだと思うので現在異議申請中ですが、しばらくツイートすることができません。
それはさておき、この記事では
まず、フィボナッチ数列の漸化式を隣接
一般項は次のように四捨五入を使って表現することができます。
k-ナッチ数列の第
ただし、
として、
ということです。
また、以下では特に断りがない限り
また、
以前の記事では
であることを証明しました。
以前の記事: フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その4・証明完成)
この記事では、次の無限和を計算したいと思います。
四捨五入によらない
ただし、
ここからの議論の便宜上、
誤差数列の一般項は次のようになります。
であることが以前の記事で分かっています。
以前の記事: フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その2)
したがって、誤差数列の無限和
は収束することがわかります。
ここから少し工夫します。
でしたので、
両辺微分して
これを使うと
より
これを使うと
というわけで、誤差数列の無限和の式がとりあえずできました。
・・・しかし、複素数を含む式になってしまいました。
もっとシンプルな表現にできそうな気がします。
対称式の性質を使えば、
「こうすればできるよ!」など、情報がありましたら教えていただけると幸いです。
(2021.3.20 23:45追記)
コメント欄にて
子葉
さんから、まさに「
とても面白い方法ですので、以下紹介したいと思います。
(★)の両辺の係数を比較すると
これを解いて
(★)に
この式に
この式に
を代入すると
この記事を少し戻って、この式(♥)を思い出します。
これで無事に実数だけの式を作ることができました!
とてもシンプルな表現ができました!これなら計算も容易ですね。
子葉
さん本当にありがとうございました。