こんにちは、AGAです。
本記事は
Mathlogアドベントカレンダー2021
の12/4の記事として書かれています。Googleアカウントを急いで作ったのでアドベントカレンダーはA AGとなってます。
12/3は
龍孫江
さんの
イデアルの密着閉包と計算例
でした。
群 の定義は知っているものとします
$(V,\left\| \cdot \right\|)$がノルム空間であり中線定理を満たす。
$\iff(V,\langle \cdot,\cdot \rangle)$が内積空間かつ、
任意の$x\in V$について$\left\| x \right\|^2=\langle x,x \rangle$
これを導きます
$(V,+,e)$が体$(F,+,0,\times,1)$上のベクトル空間とは以下の公理を満たすものである。
任意の$a,b\in F,x,y\in V$について
ベクトル空間のことを線形空間ともいいます
以下特に断りのない限り、本記事では
$V$を実数体$\mathbb{R}$(普通の実数とその四則演算)上のベクトル空間とします。
また、$(V,+,e)$を単に$V$と書くことが多くことが多いので本記事でもそうします。
$(V,\left\| \cdot \right\|)$がノルム空間であるとは、
以下の公理をみたすものである。
任意の$a\in \mathbb{R},x,y\in V$について
ノルム空間はノルム線型空間、ノルム付きベクトル空間、ノルム付き線型空間ともいいます。
$(V,\langle \cdot,\cdot \rangle)$が内積空間であるとは、
以下の公理をみたすものである。
任意の$a\in \mathbb{R},x,y,z\in V$について
内積空間は計量ベクトル空間ともいいます。
内積空間$(V,\langle \cdot,\cdot \rangle)$に対して
$\left\| x \right\|=\sqrt{\langle x,x \rangle}$と定義したとき
$$\left\| x+y \right\|^2+\left\| x-y \right\|^2=2\left(\left\| x \right\|^2+\left\| y \right\|^2\right)$$
$\left\| x+y \right\|^2+\left\| x-y \right\|^2$
$=\langle x+y,x+y \rangle+\langle x-y,x-y \rangle$
$=\langle x,x \rangle+2\langle x,y \rangle+\langle y,y \rangle+\langle x,x \rangle-2\langle x,y \rangle+\langle y,y \rangle$
$=2\left(\langle x,x \rangle+\langle y,y \rangle\right)$
$=2\left(\left\| x \right\|^2+\left\| y \right\|^2\right)$
$(V,\left\| \cdot \right\|)$がノルム空間であり
$\left\| x+y \right\|^2+\left\| x-y \right\|^2=2\left(\left\| x \right\|^2+\left\| y \right\|^2\right)$を満たす。
$\iff(V,\langle \cdot,\cdot \rangle)$が内積空間
(ただし、任意の$x\in V$について$\left\| x \right\|=\sqrt{\langle x,x \rangle}$とする)
$\Leftarrow$について
式自体は証明したのでこれがノルム空間になることを示す
1.2.自明
3.$\left\| ax \right\|=\sqrt{\langle ax,ax \rangle}=\sqrt{a^2\langle x,x \rangle}=|a|\sqrt{\langle x,x \rangle}=|a|\left\| x \right\|$
4.$\left\| x+y \right\|=\sqrt{\langle x+y,x+y \rangle}=\sqrt{\langle x,x \rangle+2\langle x,y \rangle+\langle y,y \rangle}\leq\sqrt{\langle x,x \rangle+2\sqrt{\langle x,x \rangle\langle y,y \rangle}+\langle y,y \rangle}=\sqrt{\langle x,x \rangle}+\sqrt{\langle y,y \rangle}=\left\| x \right\|+\left\| y \right\|$
ただし、 コーシー=シュワルツの不等式 を途中で用いた
$\Rightarrow$について
$$\langle x,y \rangle=\frac{1}{4}\left(\left\| x+y \right\|^2-\left\| x-y \right\|^2\right)$$
とするとき
以上から同値性が示せた。
最後のほうは急いで作ったので雑になってます。またいつか直すかもしれません。
12/9追記しました。それでもわかりにくいことがあるかもしれません
一応参考文献に詳しいことは載っています。