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大学数学基礎解説
文献あり

q-ガウスの連分数

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q-ガウスの連分数

2ϕ1[aq,bcq ;q,z](1c)2ϕ1[a,bc ;q,z]=Kn=0tn1cqn
{t0=1t2n1=qn1(cqn1a)(1bqn1)zt2n=qn1(cqnb)(1aqn)z

q-超幾何関数 の比が連分数で表わされるというものであり、 ガウスの連分数 のq-類似に相当する。
次の補題2を用いて、ガウスの連分数と同様の処理をすることで導く。

2ϕ1[a,bc ;q,z]2ϕ1[aq,bcq ;q,z]=(ca)(1b)z(1c)(1cq)2ϕ1[aq,bqcq2 ;q,z]

()=n=0((a,b;q)n(c,q;q)n(aq,b;q)n(cq,q;q)n)zn=n=0(aq;q)n1(b;q)n(c;q)n+1(q;q)n{(1a)(1cqn)(1c)(1aqn)}zn=(ca)n=0(aq;q)n1(b;q)n(c;q)n+1(q;q)n(1qn)zn=(ca)n=1(aq;q)n1(b;q)n(c;q)n+1(q;q)n1zn=(ca)(1b)z(1c)(1cq)n=0(aq,bq;q)n(cq2,q;q)nzn=(ca)(1b)z(1c)(1cq)2ϕ1[aq,bqcq2 ;q,z]=()

(x,y;q)(x,y;q)(x,y;q)+(x,y;q)=x+y1q+Kn=1qn1(x+qny)(y+qnx)1q2n+1

()=12((x;q)(y;q)(x;q)(y;q))12((x;q)(y;q)+(x;q)(y;q))=n=0(xy;q)2n+1(q;q)2n+1y2n+1n=0(xy;q)2n(q;q)2ny2n(q)=1+xy1q2ϕ1[q2xy,qxyq3 ;q2,y2]2ϕ1[xy,qxyq ;q2,y2]=x+y1q+Kn=1qn1(x+qny)(y+qnx)1q2n+1=()

次回 は、今回の定理を用いて次式を示す。
28128+1=Kn=012sinh((2n+1)π)=12sinhπ+12sinh(3π)+12sinh(5π)+
24124+1=Kn=0cosh2(nπ)sinh((2n+1)π)=1sinhπ+cosh2πsinh(3π)+cosh2(2π)sinh(5π)+

参考文献

投稿日:202286
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著者の記事における命題は大半が自分で発見したものであり、 何かしらの論文などに基づいたものではありません。

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