スピン幾何における解析学
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随伴作用素
ベクトルバンドルに対して、をに写す階の微分作用素の集合をと表します。の最高階数を線形近似したようなものが表象と呼ばれ以下のように定義されます。
表象
のに関する表象(symbol)とは、以下に定義される線形写像のことである。
滑らかな関数でとなるものを任意に一つ取り、のの近傍上での拡張をを任意に一つ取る。このとき、
と定義する。
局所的に
と表すとき、表象は
と表されます。
の表象はを与えるごとに線形写像を定めるので、cotangent bundle 上に定義されたHomに値と持つ場と見なせます。
主表象
の主表象(principal symbol)とは、
のことである。
表象について次が簡単に確かめられます。
また表象は微分作用素の階数を特徴づけることができます。