こんにちは!!
指数昇降という概念、というか記号?を先日の記事で作りました。今回はその続きみたいなやつです。
まず、二項演算の指数昇降を以下のように定義します。
$\circ:二項演算$
$$
x \overset{n}\circ y := \exp^n( \ln^n x \circ \ln^n y)
$$
その他の略記等は指数昇降の記事を参照してください。基本的には前回の一変数関数、単項演算の指数昇降と同様です。
これにより、例えば以下のようなことが成り立ちます。
$$ \begin{eqnarray} x + y &=& x + y\\ x \dot{+} y &=& \exp(\ln x + \ln y) \\&=& xy\\ x \ddot{+} y &=& \exp \exp(\ln \ln x + \ln \ln y) \\&=& \exp(\ln x \cdot \ln y) \end{eqnarray} $$
ん?
この$\exp(\ln x \cdot \ln y) $って、どっかで見たな~
う~ん
う~ん
う~~ん
う~~~ん
う~~~~~ん
ああ!そうだ!
この記事「
超Taylor展開について考えた結果
」にて、Y.K.さんが新たな演算として導入していた
$$ x \land y = e^{(\ln x)(\ln y)}$$
という演算、ひいてはその参照元となった108Hassiumさんの「
冪乗の性質が気に入らないから新しい演算を作ってみた
」の
$$ x +_2 y = x^{\log_2 y}$$
の底が$e$のバージョンと一致しますね~~!
偶然にも全然違うアプローチから同様の演算を手に入れてしまいました。
和の指数昇降って、つまり、和・積の一般化なんだね
しかも、おそらく108Hassiumさんの元記事で語られていた、$+_3, +_4, \cdots $に関しても、底をすべて$e$に揃えることで一致します。
それってハッピー……ね。
$$ x \overset{n}\circ y = x \overset{1}{\overset{n-1}\circ} y $$
$$ \begin{eqnarray} x \overset{n}\circ y &=& \exp^n (\ln^n x \circ \ln^n y )\\ &=& \exp \exp^{n-1}(\ln^{n-1}\ln x \circ \ln^{n-1}\ln y)\\ &=& \exp (\ln x \overset{n-1}\circ \ln y )\\ &=& x \overset{1}{\overset{n-1}\circ} y \end{eqnarray} $$
これってハッピー……ね。
今回参考にしたY.K.さんと108Hassiumさんの記事は非常に明快で面白い議論がされているので是非ご一読を……
何か気づくことがあればぜひコメント、あるいは記事にしてくださいませ
また何か書くかも
ではまた