2

多重T値の反復積分表示の一般化を考えてみた

226
2

目次

・はじめに
・復習
・一般化
・最後に

はじめに

どうも、色々やる数学徒です。
今回は前回に引き続き反復積分で遊んでいきます。(中学卒業までは反復積分をやる予定)
余余余さんに教わったことから得られた結果なんかを羅列していきます。

復習

前回の記事 で以下のような結果を得られたのでした。

ζ(2¯)=12ζ(2)=π212=01dt2t20t2dt11+t1
ζ(1,2¯)=18ζ(3)=01dt3t30t3dt21+t20t2dt11+t1
t(2)=π28=01dt2t20t2dt11t2
β(2)=01dt2t20t2dt11+t12
ζ(3)=01dt2t20t2ln(1t1)t1dt1

ここでt値の反復積分と考えていたものは余余余さんによると実は多重T値(以下MTV)というものの反復積分表示になっているそうなので今回はそれについて深掘りしていきます。

MTV

T(k):=2r0<n1<<nrniimod21n1k1nrkr

このようなものをMTVというみたい
そして前回の結果や 余余余さんの記事 から次のような積分表示ができることがわかります。

反復積分表示

T(k)=I(1,{0}k11,,0,{1}kr1)

詳細は上記の記事を参照

一般化

なんか一般化できそうですね。
やりましょう。
まずはMTVを一般化してみます。

多重O値(MOV)

O(k;l)=lr0<n1<<nrniimodl1n1k1nrkr

定義するだけなら簡単です。大事なのはこのMOVがどのような性質を持っているのか、ですね。

反復積分表示

Ω0(t;l)=dtt,Ω1(t;l)=ldt1tlとおく
I(ε1,,εr;l)=0<t1<<tri=1rΩεi(ti;l)O(k;l)=I(1,{0}k11,,1,{0}kr1;l)

右から順番に級数展開するだけですね。

と、ここまでは確証を持って言えるのですが次がまだ示せていません。

双対性

O(k;l)=O(k;l)

成り立つはずなんですよ!💦
l=1,2の場合は変数変換により示せますがそれ以上はわからないです。。。
この前チラッとNKSさんがMTVのコネクターは多重ポリログのz=1を考えれば与えられる的なこと(記憶が定かではないが)を言っていたので同じようにコネクターが存在するのですかね?

最後に

うーん、多重の世界は難しいですね。
もっと色んな反復積分で遊んでみます。
次は余余余に教わっている偶数インデックスのときの表示方法をもっときちんと勉強しようかな?

投稿日:2024222
更新日:2024222
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

色数
色数
90
24853

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中