前の記事、たくさんの方々に見ていただけて幸せです。ありがとうございます。
まだの方、よかったら下記をご覧ください。
『2進3倍繰上げルール』が皆様のインスピレーションのきっかけになれば幸いです。
コラッツ予想と2進法
コラッツ予想を2進法で探求するための準備
コラッツ予想と2進数列ビット長の有界性について
前の記事『
コラッツ予想と2進数列ビット長の有界性について
』で、
コラッツ予想に現れる奇数列を2進法で表したときのビット列の長さの変化について論じました。
その記事では、『2進3倍繰上げルール』でビット長が長くなるのは、
ビット列の左端が2つ左に動いて、右端が1つしか左に動かない場合だけであることを明らかにしました。
『証明した』って言うより、『2進3倍繰上げルールだと、図から明らかでしょ』的な感じでしたね。
ご不満のある方、ごめんなさい。この記事はさらにご不満を増加させるかもしれません。
私が『しましましっぽの定理』と呼んでいるやつを、ちょっと丁寧に見ることになります。
下の表で、『右端ビット列』と書かれた列の『$ \cdots $』は、”0”でも”1”でも、『なんでもアリ』のビット列です。
『$3n+1$』の後で『連続して2で割れる回数』を、文字$t$で表すことにでもしましょうか。
連続して2で割れる回数 $t$ | 右端ビット列 |
---|---|
1 | $ \cdots $11 |
2 | $ \cdots $001 |
3 | $ \cdots $1101 |
4 | $ \cdots $00101 |
5 | $ \cdots $110101 |
6 | $ \cdots $0010101 |
7 | $ \cdots $11010101 |
8 | $ \cdots $001010101 |
9 | $ \cdots $1101010101 |
$ \cdots $ | $ \cdots $ |
すみません、ちょっとクドかったかな?
要するに、『2進法で表したときに下位ビット列が”$ \cdots $1101010101”で終わってる奇数は、『$3n+1$』した後に、9回も『2』で割れるよ』ってことです。
おそらくこれまで、似たようなことを文字式で証明なさった方々がたくさんいらっしゃるんじゃないかと思うのですが、『2進3倍繰上げルール』の『モノクロ表示』だと、直感的にわかりやすくないですか?
初期値7で『$3n+1$』を3回やった感じ。最後のステップは$t=2$だね。
初期値61で『$3n+1$』を4回やった感じ。最後のステップは$t=5$だね。
初期値31061で『$3n+1$』を3回やった感じ。最後のステップはまた$t=2$だね。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
これをご覧の皆さんも、よかったら『2進3倍繰上げルール』で考えてみてください。
『こんな数値実験やってみて!』などのリクエスト、ありましたらコメント欄でお知らせください。
$Mathematica$くんが頑張ってくれるかもしれません。
じゃ、また! ありがとうございましたー!!(^_^)