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エンタメ解説
文献あり

(f±g)'=f'±g'となる例

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タイトルオチです!こちらの記事 Ohrui(削除済みなのでアーカイブです)と happy_turn happy_turn2 も是非チェックして下さい〜

本題

高校でも習うように(微分可能な)関数の組は全て、この例になっています。

流石に何も説明しないのは良くないと思うので、一応証明はしておきたいと思います!

$f, g$を点$a \in \mathbb R$の近傍で定義された実数値関数とする. このとき, $f$$g$が共に点$a$で微分可能ならば, $f \pm g$も点$a$で微分可能であり,

$$(f \pm g)’(a) = f’(a) \pm g’(a)$$

となる.

\begin{align} f’(a) \pm g’(a) &= \lim_{h \to 0} \frac{f(a+h) - f(a)}{h} \pm \lim_{h \to 0} \frac{g(a+h) - g(a)}{h} \\ &= \lim_{h \to 0} \left( \frac{f(a+h) - f(a)}{h} \pm \frac{g(a+h) - g(a)}{h} \right) \\ &= \lim_{h \to 0} \frac{(f(a+h) - f(a)) \pm (g(a+h) - g(a))}{h} \\ &= \lim_{h \to 0} \frac{(f(a+h) \pm g(a+h)) - (f(a) \pm g(a))}{h} \\ &= \lim_{h \to 0} \frac{(f \pm g)(a+h) - (f \pm g)(a)}{h} \\ &= (f \pm g)’(a). \end{align}
(証明終)

おわりに

いかがでしたか?これで四則演算全ての例が得られましたね〜

それでは、平和で楽しいMathlogライフを〜

参考文献

投稿日:20231024
更新日:20231125

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投稿者

北田均・現代数学社『数理解析学概論』新訂版序文の「ほぼ独学と思われる熱心な読者」(通称:序文の人)こと、大類昌俊 (おおるい まさとし, Masatoshi OHRUI) さんと彼のサイト「序文とあとがきの人のブログ」に関する話題をメインに記事を投稿しています! 誹謗中傷や低評価による嫌がらせはお止め下さい。 🍺類憐憫令

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