この記事には修正版があります!
『
三角形演算子を整理する(修正版)
』を参照してください。
こんにちは。Nappleです。
三角形演算子って?という方は前回の記事「
三角形演算子について
」を参照ください。
前回の記事では思いついたことをとりあえず並べただけなので、この記事ではいくつかの観点から三角形演算子を整理してまとめていきたいと思います。
・定義の整理
・総和・総乗演算子との比較
・基本対称式との比較
・解と係数の関係
・おまけ:添字
なお、今回は三角形演算子
逆三角形演算子
まずは復習を兼ねて、三角形演算子と超三角形演算子を以下のように再定義します。
数列
数列
ただし、
なお、
重要そうな定理だけをまとめておきます。
定理1を見ると、超三角形演算子は総和・総乗の一般化であるとも考えられそうですね。
総和 | 三角形演算子 | 総乗 |
---|---|---|
対称式とは任意の2変数を入れ替えても変化しない多項式のことです。
例えば
それに対して、基本対称式とは
すべての対称式は基本対称式を用いて表せることが知られています。
これは!三角形演算子と基本対称式はすごく似ている気がしますね。
もしや基本対象式は三角形演算子で表せるのでは?
早速
(1)
(2)
(3)
(4)
???
残念ながら式(2)は三角形演算子で表せないですね。
そもそも、基本対称式を得る方法はいくつかありますが、簡単なのが組み合わせを考える方法です。
4変数の式であれば、
・
・
・
・
として、各要素の和を取れば基本対称式になります。
三角形演算子は隣り合う要素同士を選ぶので
一応まとめておきましょう。
いろいろすれば三角形演算子だけで対称式を表す方法も見つかりそうですが今回は置いておきます。
高校数学でよく使う解と係数の関係(根と係数の関係)ですが、これにもまた三角形演算子が現れます。
まあ当たり前なんですけどね。
そもそもの超三角形演算子において、添字
単純な
同様に
これを一般化すると次のことが言えます。
定理2の展開定理と併せて以下のようにも表せる。
再帰的に
三角形演算子についての整理は以上です。
応用とか、また思いついたときに記事にするかもしれないです。