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大学数学基礎解説
文献あり

ライプニッツ級数の連分数による加速

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N1π4=n=0N1(1)n2n+1+(1)N2Kn=0δn,0+n22N=n=0N1(1)n2n+1+(1)N/22N+122N+222N+322N+N0ln2=n=1N(1)n1n+(1)NKn=0δn,0+n22N+1=n=1N(1)n1n+(1)N2N+1+122N+1+222N+1+322N+1+

定義

一般的な式

以前書いた『 ゼータ関数を加速させよ 』でこのような式を導出しました。
n=0(1)nz+n=n=0N1(1)nz+n+(1)Nn=0E2n(2z+2N1)2n1
右辺の2つ目の級数は発散級数で、Nを大きくし分母を大きくした上で
適切な項数の部分和をとることにより一つ目の部分和の誤差が打ち消されるというものです。
この発散級数は 連分数展開 できます。
数値計算によればこの連分数は恐らく収束します。
Nを大きくしていくことで連分数の収束は急速に速まるため、
数値計算に有用です。
4(1113+115+1216+1216+2216+16+6216)=3.14159265360

N0
n=0(1)nz+n=n=0N1(1)nz+n+(1)N2Kn=0δn,0+n22z+2N1=n=0N1(1)nz+n+(1)N2z+2N1+122z+2N1+222z+2N1+322z+2N1+

オイラーの定数

先程の式の左辺n=0(1)nz+n12(ψ(z+12)ψ(z2))と等しく、
ディガンマ関数が出現しますが、打ち消し合うためここからオイラーの定数γを導くことはできません。
『ゼータ関数を加速させよ』で導いた式により、ディガンマ関数は次のように表されます。
ψ(z)=ln(za+N)n=0N11z+n+n=1(1)n1Bn(a)n(za+N)n
よって、n=1Bn(a)nznを連分数展開できればオイラーの定数を効率的に求めることができそうです。
また、別のアプローチとして 指数積分 ガウスの連分数 2F0への一般化を用いる方法があります。

x>0 ?γ=n=1(x)nnn!lnxexx+11+1x+21+2x+31+3x+=n=1(x)nnn!lnxexKn=0δn,0n22n+1+x=n=1(x)nnn!lnxex1+x123+x225+x327+x

1つ目の連分数からの 式変形 により2つ目の連分数が得られます。
xを大きくすれば連分数は速くなりますがその分級数が遅くなります。

参考文献

投稿日:20231130
更新日:2024823
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著者の記事における命題は大半が自分で発見したものであり、 何かしらの論文などに基づいたものではありません。

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