今回は挨拶を省略してみます。
そこで、この形の積分で次数を上げていけばもっと難しくなるのでは……と考えました。正十七角形が作図可能という有名事実から、17乗のときは積分後の形に立方根や虚数が登場しないと推測できるため、7乗や9乗をスキップして17乗を選びました。
で。解きました。
以下に解答を載せていますが、結論だけ申し上げると、難しさよりも大変さが際立つ積分でした。誰かが二の轍を踏まないよう本記事を執筆した側面もあるほどです。それではお読みください。
まず
を得ます。したがって、
と整理できて、
tria_math様の記事
に書かれた手法を応用すると、簡単な計算(断じて簡単ではない)により
思わずフォントサイズを下げてしまうくらい長い不定積分ですね……。これが入試で問われた日には、どうせ誰も解ききれないので迷わず飛ばしましょう。
ちなみに数えてみたら2084文字ありました(分数の割線や根号も1文字扱い)。途中、「一応の答え」と記した式で既に112文字あったという噂が……。
以上、最近研究が進んでいない匿からの生存報告でした。最後になりますが、前回投稿した レムニスケート版『余弦定理』の提案 - Suggestion of "law of cosines" in lemniscate geometry - が月間4位・高評価11件(2023/06/16時点)をいただきました。ありがとうございます。