しーた
のすなるテトリス代数いふものを、AAGもしてみむとてするなり。
ということで、しーたさんのtwitterで明かされたテトリス代数の基礎の書き取り、解釈、補足、その他です。(もちろん許可は取ってます。)
功績はほとんどしーたさんらのものであり、わかりにくい部分はほとんど自分です。(訳書の冒頭のあれ)
自分の理解力と時間とやる気が足らなくてしっかり書けなかった部分をその後の流れにまとめたので、読者への演習問題にしておきます。(言いたいだけ)
モノイド
・
・
を満たすことをいう。
※
テトリス代数
可換モノイド
・
・
・
を満たすことをいう。
特に、基本方程式の唯一解を
関係
(反射性)冪等性より
(反対称律)
(推移律)
について、(2)
発見されている例:
・(1)
・(1)
・
・存在性が未解決: 2/16 追記 存在性は肯定的に解決しました
・(1)
・
テトリス代数は自明(元が唯一)または無限
自明でないとすると、
これは
テトリス代数
と定めるとこれは半順序である。
特に、和付きテトリス代数
(反射律)
(推移律)
ある
(反対称律)
ある
和付きテトリス代数について、
であるから,
定義から
つまり、
よって
つまり、
ある和付きテトリス代数の乗法モノイドと一致することと同値(後述)であり、その和は一意である。
そこで以降は整除関係によって上半束であるテトリス代数を、単に「和付きテトリス代数」(もしくは上半テトリス代数)と呼ぶ。
また、単に
モノイド
これが和付きテトリス代数である必要十分条件は、
左簡約性をもち、整除関係によって上半束となることである。
必要性は明らか。
十分性について、
実際、
よって
以下、
定義から
つまり
よって
また、定義から
モノイド
[1] 左簡約性
[2]
[3] 整除関係が上半束
とすると、[1]
・[1]
・[2]
はそれぞれ反例が存在する。(次章で挙げる)
[1]のみ満たす例として、非自明群がある。
[2]
とする。特に
(
以降この節では、特に断りのない限り、文字は
よって
特に
また、
よって、
よって
したがって、
ここで、
つまり
したがって、
以下、大文字は
で定義する. (ただし、
以下、自然数
まず、定義から明らかに
互いに空な集合列
単調性から任意の
また、
よって
また、単射性は
特にカントール集合がコンパクトであって、単調性および全単射性から
よって
このとき