1

Laplace型、Dirac型の微分作用素

32
0
$$$$

スピン幾何における解析学
前の記事:
次の記事: Gardingの不等式

convention
$(M,g):$リーマン多様体
$E:$Riemannian or Hermitian束
$D_k(E):\Gamma(E)$から$\Gamma(E)$への$k$階の微分作用素

 Laplace型、Dirac型の微分作用素の定義と関係性を述べます。

$P\in D_2(E)$$\sigma_2(P,\xi)=\pm|\xi|^2$となるとき、Laplace型の微分作用素であるという。$P\in D_1(E)$に対して、$P^\dagger P$$P P^\dagger$が共にLaplace型の微分作用素となるとき、Dirac型の微分作用素であるという。

 上の定義の$\pm$は文献によります。

 Dirac作用素$D=\sum_ie_i\cdot\nabla_{e_i}$
$$ \sigma_1(D,\xi)=\xi\cdot $$
となります。 $D$は自己随伴作用素 なので
$$ \sigma_2(D^2,\xi)=\sigma_1(D,\xi)\sigma_1(D,\xi)=-|\xi|^2 $$
となります。よって$D$はDirac型の微分作用素となります。

投稿日:218

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。

投稿者

Submersion
Submersion
96
25250
専門は相対論やLorentz幾何です。Einstein系の厳密解の構成や接触幾何の応用などの研究をしています。Ph.D保有者の中ではクソ雑魚の部類です。

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中