そういえば前の記事がTeylor展開になっていたのをTaylor展開に直しました。
超微分、超微分積分学についてはこちら
7777777: 超微分の記事まとめ
導きます。
そもそも、Taylor展開がどのような発想で生まれたのでしょうか。
そこに焦点を当てれば簡単に解決します。
7777777: 超積分の簡単な定義・レベルとオーダーの関係 より
ただし
こういうものがあります。
ここで思い出してほしいのですが、もともとのTaylor展開の1次のやつはどんなんだったでしょうか。
こういうやつでしたね。しかし、これはそもそもどこから出てきたのでしょうか。
それは、
これです。これはほぼ微分積分学の第二基本定理みたいなものですね。
ここで、
ということは、これをそのまんま超積分にあてはめたらいいんじゃないかという発想は極めて自然に生まれます。
そのために必要な、超微分積分学バージョンの第二基本定理を考えます。
そもそもの微分積分学の第二基本定理はこういうものでした。
(Wikipedia)
区間
が成り立つ。
こいつに微分積分学の第一基本定理を使う。
ここで改めて関数
が導かれる。
ということは超微分でするために、超微分積分学の第二基本定理がいるということですね。
ここで一番悩んだのはどんな記号を使うべきかです。Texにあるやつじゃないと。
出来ました。コードは\:\cancel{^{}}\!\!\!\:\:\:\llap{\int}
です。マクロにでもぶち込んでおきましょう。私は\sint
にしました。
これは\sint_a^b f(x) \:\mathrm{q}x
になります。
アレクサンダー鷹觜氏の記事
超微分における接線,高次導関数
で使われていたものを使っています。
まぁ、超定積分といっても超積分の変換公式の不定積分を定積分に変えればいいのでしょう。多分。
それともこう書いたほうがいいでしょうか
じゃぁやってみましょうか
こうなりました。ただし
ここで改めて
まぁ、思ってた通りの形になりましたね。
ここで、Taylor展開の1次のやつを思い出して
途中で
ラグ / Lagu氏の記事
超微分で微分っぽいことをする
で出てきた接冪です。
ここでは
じゃぁやりなおしてみます。
こうなりました。ただし先ほどと同じく
ここで改めて
こうなります。
Taylor展開の1次のやつを思い出して
はい。完全に接冪が出てきます。(当たり前)
つぎ、2次の超Taylor展開を考えるにあたって、2次のTaylor展開はどのような発想で生まれるのでしょうか。
それはいたって簡単。非常に簡単です。
一番上の普通の1次のTaylor展開では
というのが成り立っています。つまり、2次ではこの
同じことを超微分でしましょう
分かりやすく書くとこうです。
嫌な予感がします。超積分できるんかこれ
これでいいのか?今後の超積分のためにもなるべくきれいな形をしておいてほしいものですが。
こう見るとちゃんとしている?と言えるのかこれほんとに。
怪しい。もはや原点を通るものですらなくなっている。
つまり、
こうします。
すると、
こんな風になります。
次はこれ
ちなみにf^`{'}
と書かないとエラーになります。
こんな風になります。
計算しやすくしたいので2次を何とかします。
いけるか?これ...
をつかって、
おいおいだいじょうぶかこれ
ここで
となるような都合の良い定数
ああ~~~~~~ダメですこれ
指数積分が出てきてしまいます。(
Wikipedia(日)
,
Wikipedia(英)
)
これが指数積分です。この関数は初等関数でないことがリッシュのアルゴリズムによって示されています。
なので、
あーもう最悪ですね
ということで答えは「3次の超Taylor展開は初等関数で表されない」でした。
えぐ
何か見えるか?
そういえば指数積分って
なので
ですよね。
って書けますね。
残念でした。早く規則性見つけたいです。
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