今回はそのいくつかの類似を示す. 以下の 両側Bailey対 に関する定理を用いる.
が成り立つ.
特に,
が成り立つ.
また,
が成り立つ.
前の記事
における定理1の1つ目の両側Bailey対に系1を適用して
を得る. また, 前の記事における2つ目の両側Bailey対に系1を適用すると,
となって示される.
前の記事
において,
ここで,
これらは
と書き表される. よって, これらに系2を用いて
mod 5の恒等式はこれだけではなく, Slaterの1952年の論文には他にも2つの恒等式が載っている.