この記事では後の記事に向けてテータ関数まわりの公式をいくつか紹介していきます。
テータ関数の記事
や
保型形式の記事
の内容を前提に話を進めるので、そちらを先に目を通しておくとよいと思います。
が成り立つ。
ヤコビの三重積(一応
楕円関数論の記事
のおまけとして示しています)
に注意すると
を得る。同様に
を得る。
および
が成り立つ。
と定められる関数をWeberのモジュラー関数という。
Weberのモジュラー関数はデデキントのイータ関数
を用いて以下のように表せます。
が成り立つ。
と変形できることからわかる。
また
が成り立つ。
第一式は
とわかる。あとは
からわかる。
が成り立つ。
以上よりKleinの
とし、Ramanujanの不変量を
とすると以下の関係式が成り立ちます。
が成り立つ。
一つ目の等号については定理4より
とわかる。
二つ目の等号については定理3より
が成り立つので
とわかる。
三つ目の等号については
からわかる。